ユ・ジテ、真面目に着実に

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俳優としても、人間としても、ユ・ジテは本当に偽りのない人だ。嘘のように見せるのが嫌でボーリングの練習も怠らず、初めて出たリアルバラエティも「偽りなくやれば人々は分かってくれるだろう」という気持ちで、ただ一生懸命やった。そのようにユ・ジテは真面目に着実に前進する。

ユ・ジテは先月韓国で公開された映画「スプリット」(監督:チェ・クッキ)で、廃れてしまったボーリングスターチョルジョン役を熱演した。これまでの演技人生において最も底辺を演じたユ・ジテは、今昨を通じて演技の幅を再び広げることに成功した。

―今回の映画について、自分でどの程度満足しているか?

ユ・ジテ:100%満足している。僕は映画のメイン俳優なので、100%信頼していく。

―映画「スプリット」は中予算映画だと非常に強調していたが?

ユ・ジテ:最近、映画産業自体がハズレか大当たりかというような論理で行く傾向にある。そして30億(ウォン)以下、15〜30億レベルの中で、予算映画がなくなってきている状況だ。それ故、バランスが取れず素材が不足してきて、色んな映画が消えている。「スプリット」のような中予算映画が色々と作られる環境ができなければならない。それでこそ多様なアプローチもでき、俳優も監督も多様な試みができる。

―チェ・クッキ監督の初の商業映画への挑戦だ。監督への信頼は100%だったか?

ユ・ジテ:まず監督に関する情報があまりなかった。短編しか作られなかったから。だが監督に会ってみると、覇気と迫力が感じられた。そして偽りのないよう接近しようとする態度と、6年間作品に最善を尽くしてきた姿が印象的だった。

―今回の映画では、演技やキャラクター的にかなりイメージが壊れた。挑戦だったと思うが?

ユ・ジテ:外見的にも挑戦だった。それで、前もって写真集やイベントでコイルパーマも試したくて、監督に承諾を受けた。これまでにやってきたキャラクターは避けたかった。

―俳優イ・デビットと初めて息を合わせた。どうだったか?

ユ・ジテ:デビットが演じたキャラクターは、下手をすると限りなく迷宮に陥ってしまうキャラクターだが、デビットは演じながらうまく見せていた。監督とコミュニケーションを続けながら、自分にしかできない演技をした。

―ボーリングというスポーツに賭博が混ざった映画だ。どう思うか?

ユ・ジテ:単にボーリングに関するスポーツ映画だったら、あまり魅力はなかっただろう。賭博という素材が混ざってもっと面白くなったと思う。ボーリングに賭博が付け加えられ、妙な相乗効果を作った感じなので新鮮に見えるのではと思う。

―賭博映画といえば「いかさま師〜タチャ」が思い浮かぶ。観客が「いかさま師〜タチャ」みたいなのではないかと先入観を持つかもしれないが?

ユ・ジテ:賭博を素材にした「いかさま師〜タチャ」「神の一手」は2作品ともうまくいった。だから観客がかえって爽快な娯楽映画を見れるのではという期待もできる。「いかさま師〜タチャ」と比較するよりは、良い相乗効果を作ることができないだろうか?

―「1泊2日」に出演してバラエティハードキャリー(一人で勝利を率いる)という評を聞いた。

ユ・ジテ:僕という人間自体、図太かったり才気あふれる人ではない。継続してきたことが演技と映画しかないので、その他のことには興味があったり、得意なほうではない。ただ編集を上手にやって下さったから反応が良いんだと思う。この場を借りて、感謝の気持ちを伝えたい(笑)

―「1泊2日」は単なるトークショーでもなく、リアルバラエティだ。イメージが崩れることも躊躇わずにやらないといけなかったはずだが?

ユ・ジテ:何も知らずに出演した(笑) 頑張れば良いだろうと一生懸命やった。録画して見たら「こんなこともやるんだな、しっかりしないといけないな」と思った。だがどうせ人がすることなので、偽りのないようにすれば人々が呼応してくれるだろうと信じた。そして「1泊2日」のメンバーもよそ者をないがしろにせず、よくカバーしてくれた。制作スタッフもバラエティ初心者をすごく気遣ってくれた。

―今後もドラマと映画を併行するつもりなのか?

ユ・ジテ:この頃ドラマのクオリティが高まったし、多様なコンテンツを扱って、多様な俳優がキャスティングされている。僕もそこに合わせて挑戦したい。ドラマは普通、シーンで動くが、そのシーンをしっかりこなすメカニズムを訓練したい。映画の場合、あらかじめシナリオやコンテンツみたいなものが完璧に出されるので、準備する時間がある。だがドラマの場合、台本が前日に出たり、撮りながら出たりもする。そのような状況でも慌てず柔軟に対処して、演技に集中する能力を育てたい。映画で良い俳優ならばドラマでも演劇でも良い俳優でいたい。これからも印象作を作りたいし、演技の幅を見せたい。

―映画「スプリット」は自身のフィルモグラフィーにどんな作品として残りそうか?

ユ・ジテ:観客ともう少し呼応し、心を通わせようと努めた作品として残りそうだ。