「年齢=彼氏なしです」な女子の悩みに、おネエ系映画ライターが解答!

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女子の恋のお悩みは、いつの時代も多種多様、人の数だけ違うもの。だから、「こうしろ!」と言われてその通りにすればハイ解決!と言うものでもないですよね。

そんなモヤモヤとした恋の悩みを抱えた女子に、数々のファッション誌やテレビ番組「スッキリ!」でもおなじみのおネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんが「映画」で解答しちゃいます。

■◆本日のお悩み女子

26歳で、彼氏ができたことがありません。彼氏を作るために必死になるのも自分には合わない気がするのですが、ほしいなあとも思います。たまに会社の人が紹介や合コンをセッティングしてくれても、そもそも良いなと思う人に巡り会えません。どうすればいいんでしょうか。(パンダ/26歳/会社員)

■◆結論:別にあせるこっちゃないんじゃな〜い?

ホントひとごとで申し訳ないんだけど、まだ26歳でしょ?

彼氏がいないからってなんの不都合があるかしら。たぶん、不都合に感じるのは、お友だちや同僚と恋バナしているときくらいのもんでしょ。のろけ話や彼氏への愚痴を聞いてると「あー、私も欲しいな〜」って思っちゃうんじゃない?

そもそもですよ! シングルでいることが罪のように言われる世の中にノーをつきつけてやりたいのよね。だって、好きこのんでシングルなんだもの。自分に無理して相手をみつけたところで、無駄な時間はかかるし、相手に合わせないと……みたいな普段使わない脳細胞使ってショートするのは目に見えてるわけで。

そりゃ、一目惚れしてビビっときた人がいたら突っ走ればいいのよ。そうでなくても、じっくりつきあえる人が現れたら現れたで、つきあえばいいだけのこと。人が持っているものを「いいな〜」って思うのって、ただの羨望ってやつでしょ〜。そんなウラヤマ心、捨てておしまいなさい。

パンダさんの場合は、誰かと一度も真剣な交際をしたことがないってことだけど、そういう人ってザラよ。むしろ「カレピできちゃった、うひ!」みたいなことをしょっちゅう言っている、男回転率がやたら早い子って、それこそ「それって本当に彼氏なわけ?」って話になると思うの。相手に確認してみたほうがいいわ(意外と相手はカウントすらしていないんじゃないか、って話)。

真剣な交際、マジメな交際って、そんなにイージーなもんじゃないと思うもの。ご縁なんて、ホントにタイミング一つなのよ。それも「良縁来い、来い!」って思っているときほど、ろくな縁はめぐってこないってもの。果報は寝て待てなんて言葉あるけど、まさにその通りだと思うわ。だからといって待ってばかりだと「待ちすぎてBBAになっちゃった!」っていう危険もあるから、20代のうちはちょいとアクティブに動くのも手だと思うわよ。30代過ぎると、社会的な責任が伴って、今みたいに軽い身のこなしなんてできなくなるんだからね。だから合コンのお誘いあったら、むげに断らずにフツーの飲み会の感覚で行けばヨシ。そのほうが肩肘張らないで、飲み会を楽しめるでしょ? いずれにしても、自分に無理する必要はないわ。

■◆いろんなところに「Love」はある

要はパンダさんは「いい縁があればつきあってみたいけど、そこをガツガツいきたくない」ってことよね? 

だったら、クリスマス恋愛映画のド定番『ラブ・アクチュアリー』を観るがいいわ。



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これは、ロンドンを舞台に10数名の男女が織りなすさまざまな恋や出会いを描いた群像劇。ありとあらゆる恋愛や出会い、失恋などを描いているの。これを観ると、本当のいいご縁っていうのは、アグレッシブに求めても見つからないけど、意外と近いところに転がっているもの、ということに気づかせてくれるわ。

特にパンダさんが求めるような出会いは、ラブシーンの代役を務めるジョンとジュディの恋かな。実際に自分達が出演することはないけど、カメラ位置とか決めるためだけに呼ばれた代役だから、エッチなことをするふりだけしないといけないっていう気まずさ。しかも初対面。だから、他愛のない会話をしながら、気まずさをごまかしているんだけど、次第に2人は気の合う者同士だってことに気づくのよ。どんな状況でも、チャンスは転がってるし、そのサインさえ見逃さなければ、お互いに惹かれ合うことだってできるってこと。まさにタイトル通り、Loveはじつはいろんなところにあるってこと。

冒頭のナレーションで「Love actually is all around」っていうセリフがあるんだけど、このタイトルはそういう意味なの。ガツガツいく必要はないけど、恋のちょっとしたサインに目を配らせるくらいの余裕を持つべきかもね。(よしひろまさみち/ライター)

(ハウコレ編集部)