日本では警察官が常駐している拠点を「交番」と呼ぶが、警察法が改正されるまでは「派出所」という呼び方が正式名称だった。交番は今でも派出所という名称で呼ばれることもあり、日本人にとって非常に聞き慣れた言葉だと言える。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本では警察官が常駐している拠点を「交番」と呼ぶが、警察法が改正されるまでは「派出所」という呼び方が正式名称だった。交番は今でも派出所という名称で呼ばれることもあり、日本人にとって非常に聞き慣れた言葉だと言える。

 現代中国語には日本語から多くの単語が導入されていることは広く知られているが、中国語でも交番は「公安派出所」と書く。日本で言う警察組織は中国では「公安」と呼ばれるため、「公安派出所」は日本の交番のような存在と言える。

 これについて、中国メディアの今日頭条は「派出所」という言葉は中国にとっては日本語からの外来語であり、そもそも「派出」という言葉自体が日本が満州国を作った際に中国語に導入された言葉であり、「中国にとっては日本による植民時代の残骸」だと論じた。

 記事は、中国建国以降、公安機関の駐在所は何度か名称を変更してきたことを紹介しつつも、1950年に「派出所」という名称に改められて以降、ずっと「派出所」という名称で呼ばれ続けていることを紹介。今や日本からの外来語であることに気づかないほど、中国の人びとにとって日常的な言葉になっていることを伝えた。

 また、台湾語にも「派出所」という言葉があり、日本語の交番と同義で使用されていると伝えたほか、韓国語でも交番を漢字表記にすると「派出所」になると紹介。それぞれで意味合いや役割には若干の違いがあるものの、中国、台湾、韓国のいずれにおいても「派出所」という言葉があることは、日本による統治の影響によるものだとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)