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独特の姿形からギリシャ神話に登場する架空の生物「キメラ(Chimaera)」の属名を持つ魚「ゴースト・シャーク」の一種が、水深6700フィート(約2000メートル)の深海で泳ぐ様子が世界で初めて撮影されました。

MBARI | The pointy-nosed blue chimaera really gets around

http://www.mbari.org/the-pointy-nosed-blue-chimaera-really-gets-around/

ゴースト・シャークが泳ぐ様子は、以下のムービーから見ることができます。

The pointy-nosed blue ratfish Hydrolagus trolli - YouTube

これが世界で初めて撮影された「Pointy-nosed blue chimaera(Hydrolagus trolli)」と見られる魚。



目は薄い膜に覆われ、一見すると死んでいるかのように見えます。一般的なサメのような大きな口はありません。



頭部にはステッチで縫い付けたような跡があり、まるでフランケンシュタインのようです。オスのゴースト・シャークは頭部に伸縮性の性器を備えているとのこと。



深海に住むギンザメ目(Chimaera)の一種で、体内の骨格が骨ではなく軟骨で形成されています。



小さな口の中には歯の板が生えていますが、一般的なサメのように生え替わることはないとのこと。



一見すると上下に口が開きそうな形状ですが、前顎は頭蓋骨に吸収されてなくなっています。



この映像は2009年にモントレーベイ水族館研究所(MBARI)の無人潜水機で撮影されたもので、ギンザメ目の「Pointy-nosed blue chimaera(Hydrolagus trolli)」と考えられています。ただし研究チームも確証が持てていないため、新種である可能性も残されています。Pointy-nosed blue chimaeraは2002年からオーストラリア、ニュージーランド、ニューカレドニア島周辺で生息が確認されていましたが、今回はカリフォルニア湾の沖合いで発見されたとのこと。ゴースト・シャークはいずれも小さくて泳ぐのが速いため、捕まえたり撮影したりするのは困難であり、今回撮影された映像は非常に貴重なものになりました。



National GeographicもMBARIが撮影したゴースト・シャークの映像を取り上げており、MBARIのムービーには含まれていないワンシーンも見ることができます。

Ghost Shark Caught on Camera for the First Time | National Geographic - YouTube

MBARIの公式ムービーではわかりづらかったのですが、特殊な形状の口がはっきりと映っているのがわかります。