失恋はいつ起きてもつらいものですが、ホリデーシーズンには特にこたえます。みんながお祝いムードで盛り上がっている最中に、孤独と喪失感にもがき苦しむことになるからです。今回は、ホリーデーシーズンの失恋を乗り超える方法を紹介します。あなたから別れを選んだのであれ、そうでないのであれ、きっとお役に立てると思います。

友人や家族と会う予定はキャンセルしない


失恋したとき、特にあなたが別れを告げられた側なのだとしたら、人に会うのを避けたくなるのは当然です。周囲の人びとが人生を謳歌しているのを見ると、心の痛みがいっそう強くなります。しかし、1人で引きこもってしまえば、事態はますます悪くなります。ホリーデーシーズンに友人や家族と会う予定があるのなら、その予定を変えないでください。資格を持つ心理療法士のVanessa Marin氏が言うように、あなたのことを大切に思う人たちと過ごすことが、気持ちを整理し、悲しみを乗り越えるには不可欠となります。


ホリデーシーズンの失恋はつらいものですが、大切な人たちと時間を過ごすのは、本当に素晴らしい体験となるはずです。ほかにも、あなたを大切に思ってくれている人たちがいるのだということを思い出すことができます。


友人や家族は恋人の代わりにはなりませんが、別れた恋人からはもはや得られない、安心感を与えてくれるはずです。長い目で見れば、あなたを大切に思ってくれる人たちと会うほうが、一人で引きこもるより、つらい気持ちを乗り越えやすくなります。それがホリデーシーズンならなおさらです。

もちろん、失恋をなかったことにはできません。家族や友人と過ごすべきだとしても、静かに気持ちを整理する時間を持つことも大切です。車の中で泣いたり、部屋で何時間か独りになる必要があるときは、そうしてください。また、安心して話を聞いてもらえる相手がいるなら、力を貸してもらいましょう。つらい気持ちに向き合うことを恐れないでください。独りになる時間と、家族や友人と過ごす時間のバランスをうまくとるようにします。ホリデーシーズンの間をずっとひとりぼっちで過ごすのは、心の痛みを悪化させるだけです。

現実的になることも大切です。あなたの休暇はやはりつらいものとなるでしょう。当初の予定通りに過ごすにしても、もうそばにはいない人との予定も入っていたはずです。悲しいことです...。ホリデーシーズンが魔法のように明るさと喜びに満ちたものになるとは思わないこと。周囲の人と同じように、あなたまで完璧にハッピーに振る舞う必要などありません。ただ、家族や友人から差し伸べられる愛の手をを遠ざけないでください、ということです。


共通の友人を束縛しない


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あなたと元恋人には、共通の友人が何人かはいたはずです。どちらがどの友人を「取る」かは選べませんが、共通の友人があなたと元恋人の両方を個別にサポートしたいと思っているなら、その気持ちを尊重してあげてください。友人が双方と会うことを許し、2人の諍いに巻き込まないようにします。

大きなパーティーの合間に、友人たちと質の高い時間を過ごせる小さなパーティーに出かけるようにしましょう。もし友人たちが大きなパーティーを主催していて、元恋人も招かれているなら、ふたりができるだけ離れていられる方法を主催者と相談してみてください。残念ですが、どちらかが参加を取りやめる必要があるかもしれません。あなたの方がパーティーを諦めたとしても、代わりとなるイベントを探して、友人や大切な人と過ごすことはできます。12月はイベントが目白押しですから、自宅に引きこもる以外にできることが必ず見つかります。


元恋人の家族とはしばらく距離を置く


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交際期間が長かったのであれば、元恋人の家族とも人間関係ができていることでしょう。元恋人の家族と、休暇の予定が入っているとしたら、失恋の混乱が1つ追加されることになります。元恋人の家族とかなり親しくなっていた場合は、恋人と別れたあとも家族との関係は続けたいと思うかもしれません。将来的にはそれも可能でしょう。ですが、少なくともしばらくの間は、距離を置いたほうが良い、とMarin氏は話します。


こうした状況では、少し時間を置くのが最善だと思われます。元恋人の家族にとっては、失恋した自分の子どもをサポートすることが最優先事項であり、別れたばかりの段階であなたと親しい関係を続けると、事態がこじれる可能性があります。もしあなたが元恋人の家族と本当に親しくしていた場合は、メッセージを送って、そうした関係はありがたく、これからも続けていきたいと思うが、事態が落ち着くまでは、しばらく距離を置いたほうがいいと考えている、と伝えてください。


もちろん、ケースバイケースで状況を判断する必要があります。 元恋人の家族とはホリデーシーズンにしか会わないというなら、それほど神経質になる必要はありません。しかし、日頃からよく会っていて、今後もその関係を続けるつもりなら、今は少し距離を置くべきだということです。


聞かれたときの答えを準備しておく


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親しい友人たちに会えば、恋人との別れについて必ず聞かれることになります。事細かに話す必要もないし、会う人すべてに説明する必要もありませんが、何らかの答えは用意して置くほうがいいでしょう。簡単な説明を用意しておけば、気まずい会話を避けることができます。「僕たち別れたんだ、うまくいかなくてね」ぐらいの、ごく単純なものでOKです。

Marin氏は、家族と顔を合わせる前に、メールを送って知らせておくことを勧めています。恋人と別れたことを事前に伝えておけば、実際に会った時に長々と説明する必要はなくなります。


家族や親戚の1人1人に、いちいち同じ話をしたくないなら、事前にメールを送ることをお勧めします。恋人との関係が終わったこと、まだそれについては話せる気分ではないことを伝えておきます。気持ちの準備ができたら話そうと思っているが、今はそっとしておいて欲しい、と正直に書いておけばよいでしょう。


最終手段として、話をそらす方法を考えておきます。単純に「そのことについては話したくないんだ」と言うだけで済めばいいのですが、なかにはしつこく聞いてくる家族もいるでしょう。あなたが話をサラっと流そうとしているのに、押し付けがましい「アドバイス」の集中砲火を浴びせてくるかもしれません。そんなときは、祖母が焼いたおいしいクッキーや、姪っ子の今年の話題などを用意しておき、うまく話題をそらしましょう。もちろん、家族のサポートを求めているときは、すべてを打ち明けてもかまいません。信頼できる相手に、正直な気持ちを話しましょう。


地域のボランティア活動に参加する


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ホリデーシーズンは地域のボランティアに参加するにはうってつけの時期です。フードバンク、ギフトドライブ、シェルターといったボランティアは、ホリデーシーズンだからというだけでなく、屋外の寒さという意味でも多くのサポートを必要としています。Marin氏は、失恋で気持ちが落ち込んでいるときは、ボランティア活動で人と関わり、他人に奉仕することで元気を取り戻すことを提案しています。


もうひとつのヒントは、ホリデーシーズンに、奉仕活動に参加することです。この時期には、ボランティアや慈善事業に参加する機会がたくさんあります。ボランティア活動は私たちすべてが関わるべきことであり、良いことをした気分を味わうためだけではなく、そもそもみんながやるべきことなのです。また、それだけでなく、ボランティア活動は自分の問題を別の視点から見直し、地域とのつながりを感じる良い機会にもなります。


自分に合ったボランティア活動を見つける方法と、寄附以外で慈善団体をサポートする方法については以前ご紹介しました。ボランティアが見つからなければ、家族や友人に何か助けて欲しいことはないかを尋ねてみてください。両親が食事の支度を手伝って欲しいとか、叔父さんが倉庫の修理を手伝って欲しいと言ってくるかもしれません。ホリデーシーズンはお互いに与え、支え合う絶好の機会です。破局を乗り越えるのはつらいことですが、何らかの人助けをしていれば、気持ちを整理し、立ち直るまで、善意の波に乗っていくことができます。


Eric Ravenscraft(原文/訳:伊藤貴之)
Illustration by Jim Cooke. Photos by Robert Couse-Baker, Antonio Castagna, Luca Sartoni, and Tim Sackton.