12月21日に発売されたDVDの見どころを語ってくれた、日本エレキテル連合・橋本小雪(左)と中野聡子(右)

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日本エレキテル連合の単独ライブを収録したDVD「電氣ノ社〜掛けまくも畏き電荷の大前〜」(デンキノヤシロ〜カケマクモカシコキデンカノオオマエ〜)、スタジオコントを収録したDVD「皆中」の2タイトルが12月21日に同時発売された。

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日本エレキテル連合(橋本小雪、中野聡子)の二人に本作の見どころ、11月にYouTubeにアップされたJ-GODSの歌などについて話を聞いた。

――ことし7月に東京、9月に大阪で行われたライブ「電氣ノ社〜掛けまくも畏き電荷の大前〜」は神をモチーフにしていらっしゃいますが、なぜ神なのでしょうか? また、ライブタイトルの由来をお聞かせください。

中野:私たちは自分たちの素でやるというよりはいろいろなキャラクターを生み出して、コントをするんです。時々、キャラクターをコントの中で生み出すこともするし、殺したりすることもするので、それを見ていてくれたファンの方が、「エレキテルの世界の中では二人が神様で生かすも殺すもするんですね」という感想をくださったので、それがうれしくて「じゃあ神様になってみよう!」と思って、今回のライブのコンセプトにしました。タイトルの「電氣ノ社」というのは私たちの神社という意味で、「掛けまくも畏き電荷の大前」は祝詞の一節から引用しました。

――神様についていろいろ勉強されたんですか?

中野:今はあまり教えてもらうことはないんですけど、ちょっと前の人だったら知っているような「古事記」などの日本神話をモチーフにして、自分たちのコントと組み合わせてネタを作りました。簡単な昔話ですが、割と知らない人が多いので…。

橋本:中野は本を買ったりして、あらためて勉強し直しています。私はしていないですけどね。

――約1年ぶりの単独ライブでしたが、終えられていかがでしたか?

橋本:単独ライブは毎年やっていて今回が3回目だったんですが、この舞台で新しくやるキャラクターもあったりして、すごく緊張しました(笑)。(ライブの)内容は全て中野が考えていて、毎年「どんなセットで私はどんなことをやるんだろう」と思いながらやっていて、今回は「神様がテーマということで、どんな感じになるんだろう」と、お客さんと同じ気持ちの部分もありましたね。髪を染めたりして、新鮮でした。DVD見るのが楽しみですね。自分はずっと舞台上にいたので、客席で見る感覚がどんな感じなのかを客観的に見たいです。1回見ましたが、家でもう一度ゆっくり見たいですね。

中野:今回は形から入りたくて。まずは見た目がインパクトのある物を残したかったんです。「神様なので、髪の毛の色は人間じゃない色にしよう!」ということでピンクと青にして、ビジュアルにもこだわりました。お客さんは目でも楽しんでいただけたし、内容はコントなんですけど神話を知っていただけるような舞台が出来たのではないかと思います。

――「電氣ノ社―」には11月にYouTubeにアップされたJ-Gods「HARAETAMAE KIYOMETAMAE」のミュージックビデオも収録されていますが、J-GODSというユニットはこのライブのために作られたのですか?

中野:はい、そうです。神社にどうやったら若い人たちが参拝に来てくれるんだろうと悩む宮司さんとみこさんのネタの中で、「じゃあ、若い人を呼び込むには今はやりのジャパニーズラップを作ったらいいんじゃないか」ということになり、Japanese GODS、J-GODSというユニットを作ったんです。

――お二人の衣装が奇抜で、楽しんでやっている感が伝わってきました。

中野:最高にふざけたんですが、なかなか出来は良かったです。

――ラップを取り入れていらっしゃるので、歌もビジュアルもカッコイイ感じで若い人には伝わりやすいかなと思いました。ラップをやられたのは初めてでしたか?

中野:テレビで歌まねとかはやっていますが、本格的にラップをやるのは初めてですね。ラップは楽しいですね。宮司とみこに成り切ってやったら、「キャー、キャー」言ってもらえたのですごく楽しかったです(笑)。

橋本:歌詞は中野が担当したんですけど、作る時も韻を踏んだり、いろいろ考えていました。本当に、楽しんでやっていましたね。

――周りの反響はいかがでしたか?

中野:芸人さんはあきれ半分に笑っていました「お前ら、何やっているんだよー!」って感じで。

橋本:爆笑問題の田中(裕二)さんは、「いいね!」って大絶賛してくれました!

――このライブで初披露されたのですか?

中野:はい。お客さんノリノリで、最終日はサイリウムをサプライズで用意してくれて、本当のコンサートみたいでした。

橋本:すごいカッコイイ感じでした。

――今後はJ-GODSとしての活動もされたりするんですか?

中野:夏フェスとか出たいですね。1曲しかないですが(苦笑)。新曲を考えます!

――芸人さんで歌を歌っていらっしゃるといえば、ピコ太郎さんやRADIO FISHさんがいらっしゃいますけど、同じ芸人さんから見てどうですか?

中野:「私たち、何番煎じ?」みたいな感じになっちゃいますね。でも私たち、これまでもライブで歌を歌っていて、これが3曲目になるんです。

橋本:実は単独ライブごとに歌を入れたコントをやっているんです。今回だったら宮司とみこ、前回は男女のビジュアル系の歌手、初回はムード歌謡みたいなデュエットを夫婦で歌うみたいな。

中野:毎年、1曲ずつ作っているんです。先輩方があのように盛り上げてくださって、「そこに乗っからない手はないな」と思いまして。ちょうどありがたいタイミングで!

橋本:もしかしたら、日本が大好きなジャスティン・ビーバーも聞いてくれるかなみたいな(笑)。

――ミュージックビデオには実際の宮司さんも出演されていて、みなさんノリノリですが、練習はどれくらいされたんですか?

中野:ぶっつけ本番です! 宮司さんは出る予定はなかったんですけど、ちょっと映っています。最終的には、みこさんの本物の衣装をもらいました。ミュージックビデオで着ているのは私がネットで落とした衣装ですが、ライブで着ているのは本物です。

橋本:いいのか。悪いのか…。買うと何十万とかしますからね。歌の最初に男性の声が入っているのですが、この宮司さんにやっていただきました。

――ぶっつけ本番の割には息がピッタリですね。

橋本:怒られたくなかったんで(苦笑)。

――収録されているコントの中で、それぞれお気に入りのコントはありますか?

中野:私は「どぶぬめり」です。食リポのコントなんですけど、ちょっと変わったものが食リポで出てくるコントがすごく好きですね。

橋本:私は「神と兎(ウサギ)」が好きなんですけど、神様とウサギのやり取りを楽しんでいただけたらと思います。

――ライブ版と同日にスタジオ版DVD「皆中」も発売になりますね。

中野:「皆中」っていうのは弓道の言葉なんですけど、弓道は1本当たることを「的中」といって、4本全部当たると「皆中」といい、縁起の良い言葉なんです。これは偶然ですが、この作品がスタジオで撮った4本目の作品なので、「4本目も当たってほしいな」という願いを後付けで付けました。

――コント8本とは別に「的中」というのが収録されていますが、こちらは何ですか?

中野:これは特典映像です。私が高校1年生の時に1年間だけ弓道をやったことがあって、16年ぶりに弓道をやっているところを収録しました。ドヤ顔で真面目にやっています。

橋本:これまでの作品にも特典映像はありましたが、こうやって外で撮影した映像を入れたのは初めてですね。

――では、最後に見どころをお願いします!

橋本:自分たちで衣装もこだわってやっていて、「皆中」の方は普通の衣装ですが、「電氣ノ社―」は着物の早着替えをしたりしているので、その衣装も見てほしいです。それから幕間の映像は二人で絵を描いているんです。とてもいろんなキャラクターが出ておりますので、エンターテインメントとして見ていただければと思います。

中野:毎回キャラクターをいっぱい作っているんですけど、今回も新しいキャラクターが結構出てきます。すごく不器用なんで、ネタを作ることでしかお客様に提供できることがないと思っているところがあって、そこだけは絶対妥協したくないと思っています。ライブはこんな不器用な私たちが唯一のことができる場所なので、自信を持ってやっている姿を見てほしいです。パッケージの写真がすごいので、私たちのことを知らない人もパッケージ買いしてほしいです。

橋本:「電氣ノ社―」のパッケージのニワトリは、映画「ゴジラ」の造形にも携われた造形師さんが作ってくれたんです。

中野:セットもこだわっているので、視覚的にも楽しめるDVDです!