先日、日本人の生産性が先進国の中で低い水準にあるとの調査結果が発表されたというニュースが日本国内で流れ、議論を呼んだ。中国メディア・今日頭条は20日、「日本人がついに自らの効率の低さを意識した」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF) 

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 先日、日本人の生産性が先進国の中で低い水準にあるとの調査結果が発表されたというニュースが日本国内で流れ、議論を呼んだ。中国メディア・今日頭条は20日、「日本人がついに自らの効率の低さを意識した」とする記事を掲載した。

 記事は、日本で生活したり仕事をしたりといった経験を持つ人ならば「日本の会社の効率は良くない」ということを知っているとする一方、中国は発展の速度をとっても会社従業員による仕事の効率をとっても優れていると説明した。

 そのうえで、このほど日本で生産性に関する調査結果が発表され、ついに日本人が自分たちの効率の悪さを意識するに至ったとし、先進7カ国(G7)において日本人の生産性が最下位であること、フランス、ドイツ、米国に比べて日本人の生産性が3分の2程度であること、特にサービス業では効率の低さが顕著であることを伝えた。

 記事は、日本企業における習慣として「作業効率が低いほかに、全く意味のない残業がある」と説明。日本人は残業が好きな訳ではないが、残業代が得られるほか、上司から良い評価を得られるため、さらには社会の風潮上から残業をしているのだと解説した。また、同僚に対する信頼度も低い水準にとどまっていると紹介。製造業は自動化が進んでおり同僚間の問題は減っているが、世界一流とされるサービス業では従事者が苦労しているとした。

 そして、これまでにもフレキシブルな体制によって仕事の効率を高めようと提唱する人はいたが、「上の世代が全力で作り、形式化した企業文化や企業精神はそう簡単に改善できないのである」と論じている。

 記事を読んだ中国のネットユーザーからは、日本人の効率の悪さはルールを厳格に守り、融通が利かないことに起因すると指摘する一方で、効率は低いがクオリティの高さはやはり敬服すべきものであり、効率の低さは「匠の精神」の裏返しではないかとする意見が見られた。

 また、中国は発展のスピードも仕事の効率も高いとする記事の主張に対しては「中国人って効率高いか?」、「多くの国有企業も同じような欠点を持っているぞ」、「生産速度は絶対一番。でも、品質に関しては別の話だ」といったコメントが寄せられた。

 手間暇をかけて高いレベルの商品やサービスを提供しようとする精神が日本国内で重視されていることは事実だ。しかし一方で、そこまで時間をかけなくてもできるであろう仕事がたくさんあることも事実だろう。意味のない残業とムダに長い会議がなくなれば、仕事の効率は向上するだろうし、本当に効率よりも質を重視すべき仕事をするための時間も増えるのだ。

 一方、スピード感を重視するあまり仕事が雑になりがちな中国では、必要な部分、重要な部分において相応の時間をかけてじっくりと取り組み、質の高い成果を出す努力が求められる。「仕事が遅くて効率が悪い日本」と「仕事は早いが雑で結局効率が悪い中国」では、互いに学び合える点があるはずだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)