連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第12週「やさしい贈り物」第70回 12月22日(木)放送より。 
脚本:渡辺千穂 演出:鈴木航


70話はこんな話


紀夫(永山絢斗)特製、キャンディの入った缶がひょんなことからさくら(粟野咲莉)の保育所の友達全員にプレゼントされることになり、さらにはキアリス大急支店のクリスマス用目玉商品にもなってしまった。

すみれと紀夫はいい感じ


キャンディ缶を大量につくるために、お買い物に出るすみれ(芳根京子)と紀夫。こんなことはじめて、と楽しそうで、何か食べていくか、と言うからレストラン的かカフェー的なところに入るのかと思うではないか。
なんと焼き芋を道端で。なんて慎ましい。でもたぶんこれだけのためにカフェー的なセットを作れなかったんだろうなあと余計なことを考えてしまった。すみません。
慎ましいふたりは、心をどんどん通わせていく。ふたりの共同作業を心から楽しんでいる。
そして、赤ちゃんだったさくらの子育てが大変だった話をすることで、「キアリスガイド」の前文が出来上がる。すみれと紀夫は“一蓮托生”になりつつある。

一方、潔とゆりは


“一蓮托生”の話をすみれにしたゆり(蓮佛美沙子)は近江に来ていて、潔(高良健吾)が迎えにいく。
すると、五十八(生瀬勝久)にまで、自分の幸せを考えるように言われてしまう。
そしてゆりも「変わったの、わたしにとって大事なものが」と・・・。
坂東家のために、と刷り込まれて必死で生きてきて、外国人相手に二人羽織までやって接待に励んでいるっていうのに。潔のアイデンティティは崩壊直前であろう。かわいそうに。潔の気持ちも誰かわかってあげてほしい。

うわあ〜ってなるもの


すみれがもってきたキャンディ缶を見て「うわあ〜」と大はしゃぎするキアリス一同。
「“うわあ〜”ってなるようなものってこういうものを言うんやな」と明美(谷村美月)。
69回で、小山(夙川アトム)が「うわあ〜」ってなるようなものをつくってと、「うわあ〜」を強調していたのがここにつながっていた。

それはそうと


昭一(平岡祐太)が、増え続ける伝票にやってられんとキレてしまうが、君枝(土村芳)は夫の扱いに慣れていて、「それはそうと」と話をそらす。「それはそうと・・・」と反復する昭一が可笑しい。
「“うわあ〜”ってなるようなもの」とか、46話の「すごい、すごい、すごい、私、すごいしか言うてないわ」(良子/百田夏菜子)とか、よく使いがちな単純な台詞を、ちょっとアレンジして使用しているところが、すみれが缶に飾りをつけたり、カーディガンにおリボンの模様をいれたりするひと工夫にも似ている。
(木俣冬)