米国で最も稼いだクリスマス映画10本  トップは90年公開の名作

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クリスマス映画は今時流行らないと思ったら大間違いだ。全盛期は去ったかもしれないが、今年公開になった「Almost Christmas」は公開週末の興行収入が1,513万ドル(約17億4,500万円)、「Bad Santa 2」は610万ドル(約7億円)でアメリカにおけるクリスマス映画の歴代トップ25に迫っている。

2015年に公開された「クランプス 魔物の儀式」や「ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー」でさえもトップ25に入り、2,728万ドル(約31億5,000万円)を稼ぎ出した。下記に筆者がセレクトした米国のクリスマス映画の興行収入トップ10をあげる。ちなみにクリスマス時期に公開された映画でも「グレムリン」や「ダイ・ハード」といった作品は含めなかった。

10位:「サンタクローズ3/クリスマス大決戦!」(2006年、ディズニー)
興行収入:8,450万ドル(約97億4,500万円)

ティム・アレンがサンタクロースを演じたクリスマス映画の第3弾は、評論家にはあまり受けが良くなかった。第1弾と第2弾は公開週末の興行収入で大成功をおさめたが、第3弾は「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」に1位の座を奪われた。

9位:「フォー・クリスマス」(2008年、ワーナー・ブラザース)
興行収入:1億2,015万ドル(約138億5,700万円)

ヴィンス・ヴォーンとリース・ウィザースプーンが演じるカップルが、離婚した4人の両親の家をクリスマス当日に訪問するこの映画について、雑誌「ハリウッド・リポーター」は”最も楽しさに欠けるクリスマス映画の1つ”と酷評した。この映画で製作総指揮を務めたピーター・ビリングスリーが航空会社の職員役で出演している。

8位:「Disneys クリスマス・キャロル」(2009年、ディズニー)
興行収入:1億3,786万ドル(約159億円)

ロバート・ゼメキスが監督した3D映画で、チャールズ・ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」のディズニーによる映画化としては、1983年と1992年に次いで3作目。ジム・キャリーがスクルージをはじめとする複数の登場人物の声を担当した。評論家の間では賛否両論だったが、全世界での興行収入は3億1,848万ドル(約367億円)に上った。

7位:「サンタクロース・リターンズ! クリスマス危機一髪」(2002年、ディズニー)
興行収入:1億3,924万ドル(約161億円)

予算6,500万ドル(約75億円)に対し、アメリカ国内で1億3,924万ドル、国外では3,360万ドル(約39億円)の興行収入を上げた。第1作の8年後を描いた作品で、ティム・アレンなど主要キャストが再び出演したにもかかわらず前作よりも評判は良くなかった。

6位:「サンタクローズ」(1994年、ディズニー)
興行収入:1億4,483万ドル(約167億円)

ジョン・パスキン監督がテレビドラマ「Home Improvement」に続きティム・アレンとタッグを組んだ作品。評論家の評価も比較的高く、映画評価サイト「Rotten Tomatoes」ではポジティブなレビューが75%に上り、人気クリスマス映画の仲間入りを果たした。

5位:「エルフ 〜サンタの国からやってきた〜」(2003年、ニューライン)
興行収入:1億7,340万ドル(約199億9,800万円)

3,300万ドル(約38億円)の予算に対し全世界で2億2,040万ドル(約254億円)の興行収入を上げ、評論家からも一般市民からも愛されているコメディ映画。監督はジョン・ファヴローで、ウィル・フェレル、ジェームズ・カーン、ゾーイ・デシャネル、メアリー・スティーンバージェンらが出演している。この作品をもとにミュージカルが作られたほか、NBCが2014年にストップ・モーション・アニメーションを製作している。

4位:「ホーム・アローン2」(1992年、フォックス)
興行収入:1億7,359万ドル(約200億円)

この「ホーム・アローン」の続編ではマコーレー・カルキンがケビン役として、そしてジョー・ペシとダニエル・スターンが再び悪党として出演している。第1作よりも出だしは好調だったが、最終的には全世界で3億5,899万ドル(約414億円)の興行収入となった。今となっては好意的な意見も多いが、当時は評論家から良い評価は得られなかった。

3位:「ポーラー・エクスプレス」(2004年、ニューライン)
興行収入:1億8,337万ドル(約211億4,800万円)

2006年版ギネスブックに「世界初の全編デジタルキャプチャー映画」として登録されたこの映画は、アカデミー賞で3部門にノミネートされた。トム・ハンクスが車掌やサンタなど複数の登場人物の声を務めた。デジタルリマスター後の公開を含めると全世界で3億685万ドル(約353億8,800万円)の興行収入となった。

2位:「グリンチ」(2000年、ユニバーサル)
興行収入:2億6,004万ドル(約300億円)

ロン・ハワード監督がドクター・スース作の「グリンチ」を映画化。主人公のグリンチはジム・キャリーが演じた。アメリカ国内では公開後4週目まで興行収入でトップを走っていた。全世界での興行収入は3億4,500万ドル(約397億8,800万円)を記録、アカデミー賞のメイクアップ賞を受賞した。興行収入では成功したが、評論家には不評だった。一方でハリウッドやオーランドにあるユニバーサル・スタジオでは毎年グリンチのイベントが開催されるほど、いまだに愛されている。

1位:「ホーム・アローン」(1990年、フォックス)
興行収入:2億8,576万ドル(約329億5,600万円)

2011年に「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」に抜かれるまで、「ホーム・アローン」はアメリカで最も興行収入の高いライブ・アクション・コメディだった。当初はワーナーが製作していたが、フォックスに製作が変わると予算が1,400万ドル(約16億円)から1,700万ドル(約19億6,000万円)にまで上がった。あまりの人気にクリスマスシーズンが過ぎても上映が続き、1990年11月16日に公開されてから1991年2月1日の週末までの12週連続で興行収入1位をマークした。