来年、久保建英はU-17とU-20のどちらの代表でプレーする?西野委員長が教えてくれた
22日に行われた日本代表各カテゴリーの2017年に向けた記者会見。
今年は男子U-16代表(後のU-17代表)、男子U-19代表(後のU-20代表)がそれぞれアジア選手権で好成績を収め、ワールドカップへの出場権を手に入れた。
そのため記者会見の質疑応答では男子の技術委員長に就任した西野朗氏へ質問が集まった。
会見の終盤で出たのは、久保建英に関する話題。
15歳の久保はU-16代表として、今年AFC U-16選手権で大活躍した。もちろんU-17ワールドカップへの出場が見込まれるが、今年12月にはU-19代表に飛び級で招集され、南米遠征にも帯同した。
では、来年久保はどちらのワールドカップに出場するのだろうか?西野朗氏はこの質問に対し、以下のように答えている。
西野 朗(日本サッカー協会 強化委員長)
「非常にレベルの高いパフォーマンスを今年のU-16の大会、アジア選手権で彼は披露しました。
それによって飛び級でU-20でというところを、トライさせてどれくらい経験させて通用するかというところを今回南米の遠征のなかで内山監督が見ました。
詳しいパフォーマンスについては映像も見ていないので判断できませんが、内山監督からどういう形でU-20でプレーできたのかというところは話は聞いてもらいたいところなんですけども。
良いトライアルはできたと思うので、これから年明けの遠征等を含めて彼の自クラブでのパフォーマンスも含めて、調整したいなと思っています。
内山監督から少し報告をしてもらいたいと思います」
内山 篤(U-19日本代表監督)
「アルゼンチンへの遠征、飛び級ということで久保選手を連れて行ったんですけども。当然彼に対しては慎重にやらなければいけないというのを一番最初に考えなければいけないことで。
U-19もあるしU-17もあるし自チームだとか、そういった部分の彼への負担ををまずしっかり考慮しなければいけない。
ただし皆様ご存知の通り、今西野委員長からも話した通り、U-16である程度のパフォーマンスを発揮してくれたこと、J3で23歳以上の選手ともやってますし、経験を踏まえたなかでのタイミングで連れていきました。
基本的には攻守というところよりも、彼の良さというものを非常に出してあげようという。ですから、ゲームでは2チーム分連れて行ったんですけども、後半の途中から使ってます。
少しスペースができたなかで彼の攻撃でのチャンスメイク、アイディアをより発揮できる状態でプレーさせた時にどうだったのか。
アルゼンチンのU-19のアタックの強い、フィジカル的にもあるなかでも、いくつかそういった良い部分はたくさん出ました。十分に力として出してくれたというのはあります。
なにより、4つ上のU-19の選手がトレーニングから全てリスペクトして、彼の力をしっかり認めていたという雰囲気がありました。チームの中としては。
ですから、いつかは年齢というものを越えてサッカーをしていかなければいけないので、彼が15歳だろうが16歳だろうが、18歳だろうがトップの監督が必要とあればいつでもいけるような準備は日本全体として考えていかなきゃいけない」