「PERが高い株は買ってはダメ」が大間違いの理由。 株価指標「PER(株価収益率)」の正しい使い方と、 高PERでも株価上昇が見込める成長株3銘柄を公開!

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12月21日に発売されたダイヤモンド・ザイ2月号は、2017年に株で儲けるための「2017年『株』全予測&正しい儲け方」を大特集! その中では「2017年の負けない銘柄の選び方」を掲載している。今回はその負けない銘柄選びのポイントの一つ「PER(株価収益率)」の使い方を紹介。

PERは株価が割安か、割高かを判断する指標だが、実は使い方を誤っている人も少なくない。この記事を読んで、あなたも自分が誤った使い方をしていないか確認しつつ、PERの本当の使い方をマスターしよう!

数年後には高成長株のPERが割安になる!

 株価の割安感・割高感を見る指標に「PER(株価収益率)」がある。高成長株であっても、PERで割高に見える株は、なかなか買いにくい。しかし、成長を続けられる株であれば、現在のPERの水準は決して割高ではないのだ。

 長期で株価上昇が続いている株の予想PERは、平均よりもかなり高いケースが多い。例えば、介護・医療従事者向けの情報サイトを手がけるエス・エム・エス(2175)は、高PERにもかかわらず、長期間右肩上がりの上昇が続いている。

 株価上昇が始まった2014年1月のPERは35倍と、日経平均のPERが13〜17倍で推移しているのに比べて、かなり割高に見える。しかし、エス・エム・エスは、利益が2桁成長を続けていたため、高PERでも買われ続けたのだ。

 PERは「株価÷1株利益」で計算される。1株利益は、通常は今期の会社予想を使用する。1株利益が100円で、株価が1500円の場合のPERは15倍、3000円の場合は、PERが30倍になる。PER15倍の株のほうが割安だが、必ずしも株価が上がるとは限らない。重要なのは利益が伸びるかどうかなのだ。

低PERでも成長しない株は×。
高PERでも成長し続ける株を選ぶ

 銀行株は低PERの代表格の一つ。人口減少による環境の悪化や、資金調達方法の多様化による競合の増加で、銀行は高成長が期待しにくい。

 一方で、高齢化の影響などで、医療分野は成長が期待できる。しかも、エス・エム・エスは、介護・医療関連情報を効率的に提供しており、医療費の高騰化が進む中で、医療の効率性を高めることに貢献している。成長株に詳しいフィスコの小林大純さんは次のように指摘する。

「PERはあくまでも、直近の会社予想の数字。仮にPERが30倍でも、年率の成長率が30%なら3年後にはPERは13倍台に。一方で、PERが15倍の企業でも2%の成長率であれば3年後のPERが14倍台で、こちらが割高になるのです」

 つまり、長期的に低成長しか期待できない企業はPERが割安でも株価が上がらず割高になり、高成長の高PER株のほうが割安になるのだ。

 2014年1月時点と比べると、エス・エム・エスの株価は、約3倍まで上昇しているために、評価が高まり、PERのレンジも上昇した。とはいえ、25〜40倍のレンジが、30〜45倍になった程度。

「成長分野で稼ぐ企業や、独自の技術で競合がいない企業で、長期で成長が狙える企業を選ぶことが重要」(小林さん)

 しかし、人気が高まり過ぎて株価に過熱感が出ることも。その株の成長力期待を上回るようなPERになった場合は、いったん利益確定するのがオススメだ。

高PERながら成長に勢いのある狙い目銘柄を紹介!

 続いては、実際に現時点ではPERに割安感がないものの、今後の成長でかえって割安になる可能性がある銘柄を紹介していこう。

 まず、求人情報サイトを運営するエン・ジャパン(4849)。運営サイトの知名度も高まり、営業益は好調。PERはまだそこまで高くない20倍前後なので手を出しやすい。

 ネクスト(2120)は不動産情報サイトの「HOME’S」を運営する企業。2017年3月期は最高益達成、増配で波に乗り、PER27.9倍の現段階の株価水準はまだまだ割安と見られる。


(以上、画像内の銘柄コメントはフィスコ小林大純さん)