ゴリラの赤ちゃん、新しいママにべったり(出典:http://metro.co.uk)

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家族揃ってクリスマスを迎えることに喜びを感じるのは人間だけではない。このほど英ブリストル動物園のゴリラの赤ちゃんが、飼育員の手を離れ新しい家族と共にクリスマスを過ごすことになり、園内のスタッフ一同がホッとしているという心温まるニュースが各英紙で報じられた。

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ウエスタンローランドゴリラ(ニシローランドゴリラ)の“アフィア”は今年2月、母親の“ケラ”から緊急帝王切開で生まれた。産後、アフィアは呼吸も自力でできない状態であったために、獣医や園内スタッフが24時間体制で懸命の介護と治療を施してきた。

母親のケラも産後の容態が悪く深刻な貧血症に陥っており、アフィアを育てていける状態ではなかった。8か月半に及ぶ治療が続いたものの、未だにケラの容態は思わしくないという。

園内スタッフは、このゴリラの親子をなんとかして救おうと並々ならぬ努力をしてきたといっても過言ではない。飼育員たちは寝る間も惜しんでアフィアに1,570本以上のミルクボトルを与え、1400枚以上のおむつを使用し、112回もおんぶや抱っこをしたりと懸命に世話をしてきた。

飼育員の愛情溢れる世話のおかげで、アフィアは現在24時間ケアの必要がないほどに回復し、新しい家族とゴリラ・アイランドで過ごしているという。

アフィアは10月に代理母となる“ロミーナ”に初めて会い、この2か月間少しずつ新しい母と絆を深めてきた。館長のリンゼイ・バグさんは「アフィアが生まれた2月から、私たちは24時間のケアをして来たものの、できるだけ人間の影響を受けさせないようにしてきました。この先、アフィアがゴリラの家族と暮らしていくことが目的だったので、今はこの取り組みの結果にとても安堵し私たちの努力を誇りに思っています」と英紙『Metro』に語っている。

同紙には、本当の親子のように仲睦まじい様子のアフィアとロミーナの写真が掲載されており、見る者に癒しを与えてくれる。

園内の飼育員が一丸となってアフィアの世話にあたり、その結果がもたらした喜びはブリストル動物園にとって今年一番のハイライトとなった。アフィアの世話を通して多くのことを学んだというリンゼイさんは、「2016年に起こった忘れられない出来事だ」と話している。

アフィアは今後も、4歳ぐらいになるまでは飼育員からボトルでミルクが与えられるという。しかし、新しい家族にすっかり馴染んだ様子を見る限り、あまり心配する必要はなさそうだ。後は、アフィアの実母ケラの容態が良くなることを願うばかりである。

出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)