2016年は、特に欧米において、いい意味でも悪い意味でも「変化と遷移の年」と表現されています。TwitterGoogleが独自に2016年の注目ニュースまとめを出していますが、Wikipediaは「最も編集されたWikipediaの記事」という視点で2016年の出来事まとめを公開しました。ランキングにはアメリカ大統領選の関連項目など、「さもありなん」という出来事も並んでいますが、中には「なぜこの内容がこんなにも……?」というWikipedia独特とも言える注目内容も含まれています。

Death, politics, and Vincent van Gogh: 2016 as seen through the lens of Wikipedia - Wikimedia Blog

https://blog.wikimedia.org/2016/12/21/death-politics-most-edited-articles/

Wikipediaが公開しているライキングは通年ランキングと、各月ランキングの2種類。

全体としてはやはり政治的な出来事の編集が多く、「イギリスがEUから離脱すべきか否か」の国民投票やアメリカ大統領選の編集の多さが目立ちました。また、モハメド・アリやデヴィッド・ボウイといった著名人の名前が連なる「2016年に死去した人のリスト」は各月・通年いずれのランキングにも常に入っています。そして、各月のランキングを通して感じるのは、やはり、襲撃事件やテロに関するページが多くランクインしているということです。

一方でユニークなのは、アメリカのミステリー作家クレア・ブランクの女性探偵シリーズ「ベバリ・グレイ」のページや、フィンセント・ファン・ゴッホのページが頻繁に編集されていること。ゴッホに関しては、「ゴッホは西洋絵画史の中でも最も情熱的・直感的な画家の1人だが、長年誤解され、研究が繰り返されることで何度も解釈が改められてきた」ということで、数々の研究や文書に基づきWikipediaの編集者4人がゴッホのページを集中してリライトしたためとのことです。

ということで、Wikipediaの通年・各月の編集ランキングは以下から。各ページタイトルの右側に書かれているのが編集回数になっています。

・2016年全体

◆01位:Deaths in 2016(2016年に死去した人のリスト)/1万8230回

◆02位:Donald Trump(ドナルド・トランプ)/8933回

◆03位:List of Hillary Clinton presidential campaign endorsements, 2016(2016年大統領選におけるヒラリー・クリントンの支持者)/6162回

◆04位:United States presidential election, 2016(2016年アメリカ大統領選)/5715回

◆05位:Republican Party presidential primaries, 2016(2016年アメリカ合衆国大統領共和党予備選挙)/5715回

◆06位:2016 Orlando nightclub shooting(フロリダ銃乱射事件)/5540回

◆07位:Bailando 2015(アルゼンチンのダンス競技番組「Bailando」の第10シーズン)/5342回

◆08位:List of Donald Trump presidential campaign endorsements, 2016(2016年大統領選におけるドナルド・トランプの支持者)/5328回

◆09位:2016 in sports(2016年のスポーツ)/5277回

◆10位:2016 in South Korean music(2016年の韓国音楽)/5074回

◆11位:Beverly Gray(アメリカのミステリー作家クレア・ブランクの女性探偵シリーズ「ベバリ・グレイ」)/4957回

◆12位:Statewide opinion polling for the United States presidential election, 2016(アメリカ大統領選の各州における世論調査)/4743回

◆13位:Panama Papers(パナマ文書)/4659回

◆14位:2016 in Philippine television(2016年フィリピンのテレビ番組)/4600回