14年続いたシリーズに終止符

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 ミラ・ジョボビッチが、大ヒットシリーズの完結編「バイオハザード ザ・ファイナル」を引っさげて来日し、約14年間にわたって続いてきたシリーズへの思いを語った。

 第6作となる本作では、女戦士アリス(ジョボビッチ)と宿敵アンブレラ社の死闘がついに決着する。アンブレラ社の人工知能レッドクイーン(エバー・アンダーソン)から人類せん滅計画を聞きだしたアリスは、アンブレラ社の心臓部「ハイブ」を目指す。アリスの出生の秘密やアンブレラ社の真の目的など、衝撃的な事実が次々と判明。アクションもスケール感を増し、完結編にふさわしい内容となっている。

 ジョボビッチは「これまでも愛情と情熱を注いで作ってきたんだけれど、特に最終章は力が入っているわ。今までで1番怖い作品にもなっている。出演している私でさえ、初めて見たときにびっくりして飛び上がったのよ。だからきっと楽しめるはず。ミテネ(日本語)!」と自信満々。

 “すべての謎が明かされる”のが本作の触れ込みだが「やっぱり、アリスの出生の秘密が明かされるところ。どういった結末になるかは、今回の脚本を読むまで知らなかったの。だから、私が感じたワクワクは、観客の皆さんが感じるものと同じはずよ。アリスがどういう人物だったか、今までのシリーズをうまく結び付けていてくれて、満足しているわ」と夫であり、共にシリーズをけん引してきたポール・W・S・アンダーソン監督に感謝を述べた。

 今でこそ本シリーズは両者のタッグなくしては成立し得ないが「実は、第1作と第2作のときはアクションのシークエンスやキャラクターの造形についてポール(・W・S・アンダーソン)と結構意見が合わなくて、色々とやりとりがあったの。そこからお互いのことをよく知り、ポール自身も私が何を好きで何を好きじゃないのかを理解してくれたのが3作目で、そこからはすごくスムーズにいくようになったのよ」と明かす。

 ジョボビッチはさらに、アンダーソン監督との“役割分担”について解説する。「今では、ポールが初稿を書いているときには私はタッチしないようにしているわ。最高のものができたときに、ポールは私に(脚本を)渡してくれるのよ。そして、私が意見を言うのだけれど、その際には『これが違う』というようなことは言わない。むしろ『何かが足りない気がする』とか『このシーンはもうちょっとパワフルであるべき気がする』と言うの。彼は放っておいたって素晴らしい脚本を書くから、私がやっているのはロジックについて。たとえば、『2つ前のシーンでもう言及しているのに、なんでこのセリフがあるのか』とか、そういったことを聞くのよ。これだけ巨大なプロジェクトになると、ディテール部分が見過ごされかねない。そこで私が、何か問いかけたり思い出させるような役割を果たしているのかな、と思うわ」。

 妥協を許さぬジョボビッチの姿勢が、シリーズのクオリティを保ってきた。だからこそ、ジョボビッチが認めたシーンは“本物”だ。「(本作の)ワイヤーに片足をつられた状態でのアクションは、脚本を読んだときに『すごい!』と思ったわ。映像が頭に浮かんだし、過去最高にパワフルなシーンで興奮した。『シルク・ドゥ・ソレイユ』アクション版よ!(笑)」と言ってのける姿からは、確かな手ごたえがうかがえる。

 家族といえどプロとして接するのは、本作で母娘共演を果たしたエバーについても同様だ。女優になりたいというエバーに2年かけて読み書きと演技レッスンを受けさせ「ポールの方からレッドクイーン役はエバーではどうかという話があって、まず彼女と話し合いを持ったわ。ハリウッドにはこの役をやりたい子役がたくさんいる。ちゃんとやりとげないとダメよ、と言ったの」。エバーの覚悟を図るために台本を渡し「セリフを覚えられるか」を見たというが「あの子は全部覚えてきたの! エバーには自然な演技の能力が備わっていて、私も思わず感心してしまったわ」と目を細めた。「家族と一緒に最終章を手がけられたのは、素晴らしい経験だったわ。こんなこと、一生に1回かもしれない」。

 「バイオハザード ザ・ファイナル」は、12月23日から世界最速公開。