『バイオハザード』監督が語る、最終章『ザ・ファイナル』までの道のり

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主演女優ミラ・ジョヴォビッチの公私にわたるパートナーであり、同シリーズを世界的フランチャイズに育て上げた立役者、ポール・W・S・アンダーソン監督が、シリーズ最終章までの道のりを語る。

日本が世界に誇るサバイバル・ゲーム『バイオハザード』を原作とした大ヒットシリーズの最新作『バイオハザード:ザ・ファイナル』。シリーズ最終章となる本作は、主人公アリスと世界をアンデッド(ゾンビ)化してきた宿敵アンブレラ社との最後の戦いを壮大なスケールで描く。

ヨーロッパ資本により製作され、非ハリウッド作品としては異例のヒットを記録した第1作から足かけ15年。主演女優ミラ・ジョヴォビッチの公私にわたるパートナーで、同シリーズを世界的フランチャイズに育て上げた立役者、ポール・W・S・アンダーソン監督に、これまでの道のりを語ってもらった。

-『ポンペイ』のプロモーション以来、2年ぶりの来日ですね。日本滞在は楽しんでいらっしゃいますか?

もちろん! 東京は本当に大好きな街なんだ。前回もミラ(・ジョヴォビッチ)と一緒に来たんだけど、ミラはその時初めて仕事ではなく日本に来られたから「最高だった!」って言ってた。いつもは取材で大忙しだからね。ゆっくり買い物したり、お寿司を食べに行ったり、大いに満喫してたよ。

-いま奥様のミラはどちらに?

銀座でテレビ番組の収録をしてるよ。僕は取材でホテルに缶詰だけどね(笑)。

-世界的大人気シリーズもついに最終章ですね。本作を最終章にしようと決めたのはいつ頃なんですか?

最終章に向けて、2つのポイントがあったんだ。僕は1作目を監督してるけど、2作目と3作目では製作にまわった。4作目の『バイオハザードIV アフターライフ』で監督として戻って来たんだけど、最初のトリロジー(三部作)が終わった時、僕は最終章に向けてもう1つのトリロジーを作ろうと提案した。その頃からそういう意図があったんだ。

そしてもう1つ、ついに今作で主人公アリスが一体何者かという物語が明かされるんだ。僕はその秘密を15年も隠し続けてきたんだよ! やっとそれを観客に明かすことができるから大興奮したね。

-アンダーソン監督は、15年前からこの壮大なシリーズの結末を知っていたのですね。

もちろん! 観客がこの映画を見てアリスの正体、アリスとアンブレラ社の関係性を知って、初期の作品をもう一度見たいと思ってくれたらいいなと思っていたんだ。

-確かにこの最終章を見た後、1作目の『バイオハザード』を見たくなりました。彼女が記憶を失っていた理由が、今回の最終章とリンクしていて驚きました。

でしょ(笑)。アリスが記憶を失っていたおかげで、彼女は正義なのか悪なのか、観客は色々と想像できたんだ。でも観客は、ついに最終章で真実を知ることになるよ。

-日本から参加したローラをはじめ、今作のキャスティングはいつにも増して国際色豊かですね。どんな狙いがあったのですか?

僕は国際的なフィルムメイカーでありたいと常々思ってる。僕自身、イギリス出身でハリウッド育ちじゃないし、かといって伝統的なイギリス映画の素地があるわけじゃない。どちらかというと、フランスやアジアや香港や日本の映画が好きだったし、そこから大きな影響を受けて育ったんだ。ハリウッドじゃないアクション映画とでもいうのかな。僕にとって、ジョン・ウェインはアクションヒーローじゃなかったからね(笑)。ヨーロッパのアクションや日本のSF、アニメが好きだった。そんな感じで色々な国の映画を見て育ったから、僕の映画作りにもその影響は出ていると思う。だから『バイオハザード』のキャスティングも国際的になってるんだよ。