韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の知人を巡るスキャンダルに端を発した、国内の混乱が収まらない。韓国の経済や社会に陰鬱なムードが漂う最中でのスキャンダルで、かねてから感情的な韓国世論の怒りは最高潮に達しているようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の知人を巡るスキャンダルに端を発した、国内の混乱が収まらない。韓国の経済や社会に陰鬱なムードが漂う最中でのスキャンダルで、かねてから感情的な韓国世論の怒りは最高潮に達しているようだ。

 中国メディア・新華網は19日、「韓国人はどうしてこれほどむきになるのか」とする記事を掲載した。記事は、韓国国内では17日にも引き続き朴大統領の即時退陣を求めるデモ集会が開かれたとし、スキャンダルが発覚してから8週目になるが、依然として全国各地でこのような集会が続いていることを伝えた。

 そして、デモに参加した市民の声を紹介。2度目の参加で3人の子どもを連れてきたという女性が「現政権の保守勢力は全員退陣すべき。小学生の子を連れてきたのは、大きくなった時に自分も国家の命運に関する歴史を作ったのだと知ってもらうため」と語ったとした。また、各地からやって来た参加者が「THAADミサイルシステムの配備停止」、「親日的な歴史教科書廃止」、「日韓秘密軍事情報保護協定の停止」を口々に叫んだほか、ある大学生が「朴槿恵が約束した政策は何1つ実現していない。彼女に代表される旧体制は、真の民主主義に取って代わられなければならない」と訴えたことを伝えている。

 さらに、「朴大統領は崔順実(チェ・スンシル)氏に利用されたことでこのような状況に追いやられているのに、どうして韓国国民は同情しないのか」と市民に質問したところ、驚いた表情で「同情? 彼女が一般人なら同情するでしょう。だから多くの人が彼女に票を入れたのだし。でも、国民投票で選ばれた大統領として彼女は韓国に災難をもたらした。監獄に入るのを待つのみ」との答えが帰って来たことを併せて紹介した。

 記事は、朴大統領の弁護団が18日、先日国会で可決された弾劾訴追に対して裁判所に提出した答弁書を公開、そこには弾劾案で示された違法行為は「いずれも事実ではない」と書かれていたことなどを伝えた。その一方で、朴大統領側が挽回の最後のチャンスをつかもうとしており、民意の反発はさらに激しくなることが必至であるとの見方があるとしている。

 弾劾訴追案成立によって朴大統領は現在職務停止の状態にある。しかし、デモに参加する韓国国民の声は「今すぐ大統領を辞任せよ」というもの。毎週のように韓国各地開かれている集会は、朴大統領が実際に大統領のポストから離れるまで続くことになるのだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)