4人のくせ者たちによる愛憎劇 (C) 2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM,
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 「オールド・ボーイ(2003)」や「イノセント・ガーデン」を手がけたパク・チャヌク監督が、英ミステリー作家サラ・ウォーターズ氏の「荊の城」を映画化した「お嬢さん」の場面写真が、一挙公開された。

 1939年、日本統治下の朝鮮半島。スラム街で詐欺グループに育てられた孤児の少女スッキ(キム・テリ)は、“伯爵”と呼ばれる詐欺師(ハ・ジョンウ)にスカウトされ、日本文化を崇拝する叔父(チョ・ジヌン)と豪邸で暮らす令嬢・秀子(キム・ミニ)から財産をだまし取るべく、メイドとして働き始める。チャヌク監督らしいバイオレンスとエロスがたっぷりと盛り込まれ、4人のだまし合いのドラマが描かれる。

 公開された場面写真は、全部で9点。森の中で秀子と伯爵が抱き合う様子や、秀子とスッキが肩をあらわにして寄り添う姿、木に縛り付けられているシーンなど、作品に漂う官能的な雰囲気が感じ取られる。秀子とスッキ、伯爵それぞれの身分を超えたただならぬ関係をにおわせる内容だ。本作の登場人物は、日本文化に傾倒しているという設定だが、屋敷の中のシーンでは、調度品ひとつひとつにいたるまでこだわりが感じ取られる。

 「オールド・ボーイ(2003)」で第57回カンヌ国際映画祭のグランプリに輝くなど、世界的に評価されるチャヌク監督だが、本作は成人映画にもかかわらず、オスカーの前しょう戦の1つである第42回ロサンゼルス映画批評家協会賞と第15回サンフランシスコ映画批評家協会賞で外国語映画賞と美術賞、第16回ニューヨーク・オンライン映画批評家協会賞、第37回ボストン映画批評家協会賞、第27回シカゴ映画批評家協会賞などでも外国語映画賞を受賞するなど、高い評価を得ている。チャヌク監督自身、本作が出品された第69回カンヌ国際映画祭では韓国人初となる芸術貢献賞を受賞した。第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭では観客賞に輝いたほか、韓国本土でも成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新しており、批評家・映画ファン問わず広く支持されている。

 「お嬢さん」は、2017年3月に全国公開。R18+(18歳未満入場不可)指定。