21日、韓国メディアによると、韓国で学齢期のインフルエンザ患者数がついに史上最多を記録した。政府は感染拡大を防ぐ策を講じ始めたが、子どもの患者数が「流行」の基準値を超えてすでに1カ月、対応の遅れが指摘されている。写真はソウル。

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2016年12月21日、韓国・東亜日報などによると、韓国の小中高校でインフルエンザ感染が急速に拡大し、学齢期のインフルエンザ患者数がついに史上最多を記録した。政府は冬休みの前倒しを推奨するなど感染拡大を防ぐ策を講じ始めたが、子どもの患者数が「流行」の基準値を超えてすでに1カ月、対応の遅れが指摘されている。

韓国疾病管理本部は、今月17日までの1週間に病院を訪れた7〜18歳の患者1000人のうちインフルエンザが疑われる患者が152.2人となり、前週(4〜10日)の107.7人から大幅に増加したことを明らかにした。これは13年に韓国でインフルエンザ標本監視体系が整備されて以来の最高値だ。また、冬休み以前の学校でのインフルエンザ流行は、新型インフルエンザが大流行した09年以来、初めてのこととなる。

ソウル市教育庁(地方教育委員会に相当)など教育当局は、これ以上の感染拡大を防ぐため、今月26日前後に設定されていた冬休みの開始を22日前後に前倒しするなどの措置を取り始めている。また保健当局は、インフルエンザ治療薬が保険適用外とされている10〜18歳への処方に関しても、21日以降、薬代の7割を援助することを決めた。

しかしこうしたいずれの対応も、防疫で最も重要な「ゴールデンタイム」が過ぎ去った後で行われたとの指摘が上がっている。7〜18歳でインフルエンザが疑われる患者比率は、11月3週目に1000人当たり9.8人となり、流行の基準値8.9人を超えていた。しかし保健当局がインフルエンザ注意報を発令したのは、すべての年代で患者比率が基準を上回った今月8日になってから。この時点で7〜18歳の患者比率は107.7人にまで膨れ上がっていた。

韓国の防疫をめぐっては、こうした「初期対応の遅れ」がたびたび問題となる。今まさに問題が拡大中の鳥インフルエンザや、昨年は中東呼吸器症候群(MERS)流行でも大問題となった。そのため今回の報道に、韓国のネットユーザーからは「歴史に残る無能政府」「この政府はあってもなくても同じ」「セウォル号にMERS!。この政府下では、国民はそれぞれの力で生き残らなければいけない」「こんなニュースにもまったく驚かなくなった。政府には税金泥棒しかいない」「全国民がインフルエンザにかかったとしても、政府は興味なしだろう」など、政府への批判の声が相次いでいる。

他には、「頼むからちゃんとしてくれよ。おかしくなりそうだ」「今からでも予防接種をすれば軽く済むって?もう熱が40度だぞ!。詐欺か!」「うちは子ども3人が全員かかった。早く今の政府が終わってほしい」「毎日毎日ゴールデンタイムの話だね」などさまざまなコメントが寄せられている。(翻訳・編集/吉金)