19日、中国で「スモッグ難民」たちがきれいな空気を求めて他の地域へ逃れている。写真は北京空港。

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2016年12月19日、中国で「スモッグ難民」たちがきれいな空気を求めて他の地域へ逃れている。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが伝えた。

北京は今シーズン最悪のスモッグに覆い尽くされている。ある旅行サイトでは、西部の内陸部や東部の沿海地区へ向かう航空券の検索件数が、大気汚染の赤色警報発令前と比べて3倍に増加。海南省の三亜や雲南省の大理、福建省のアモイなど南部のリゾート地へ向かう航空券はほぼ完売の状態で、雲南省の昆明や広西チワン族自治区の桂林に向かう便は正規航空券なら何とか残っている状態だという。

業界関係者は「気候が穏やかで、空気がきれいな場所ほど人気が高い。『スモッグからの避難に最適』などのうたい文句を掲げている旅行サイトまである」と話した。

大手旅行サイト・携程網(Ctrip)が発表した統計では、12月には約15万人がスモッグからの避難を目的に海外へ出国。年間ではおよそ100万人が避難目的で中国から海外旅行に出ているという。スモッグ避難を目的とする旅行客は北京や上海、成都、広州、天津の住民を中心に増えている。

AP通信によると、天津ではスモッグで視界不良となり、旅客機の遅延や取り消しが相次いでいる。北京をはじめとする20都市余りでは深刻なスモッグに対し、緊急策が講じられた。呼吸困難で病院に運ばれる子どもも増えている。(翻訳・編集/岡田)