<パク・クネ大統領の弾劾決議案が採択され、事実上国の最高権力者が不在となった韓国。ちょうどそのタイミングでニューヨークから韓国に戻ろうとしているのが、今月いっぱいで国連事務総長の任期を終えるパン・ギムンだ。「国難のためには我が身をなげうってでも......」と語るパンだが、韓国国内での反応は......>

 ニューヨークの国連本部で20日(現地時間)パン・ギムン国連事務総長が、韓国特派員らとの最後の懇親会を行い、「国際的な指導者であるよりも、祖国のために働くことが至急の問題だ」と、大統領選挙に向けこれまでにない意欲を打ち出した。

 これを受けて今日のYTNなど韓国メディアは一斉にパン・ギムンの帰国後の政治活動について、韓国政界の反応も含めて報じている。

「大韓民国の発展に役立つなら、私の一身を燃やしてでも努力する用意があります」と語り、国連事務総長退任後の活動を明らかにしなかったこれまでとは一転、事実上の大統領選挙への出馬を表明したパン・ギムン。だが、具体的な枠組みなどについては「どのような形でできるかは、帰国後に各界の国民に会って、話を聞いてから決めたい」「韓国国民の失望、挫折感、これらは今現在、政治をしている方々への不満を示したものと見られる」と語り、特定の政党や派閥との連携には慎重な姿勢をみせている。

 とりわけ、現在パク・クネ大統領をめぐり党内対立が見られる与党セヌリ党への参加については「政治というのは一人でできることではない。だが政党の何が重要なのだろうか? 国民不在、国をないがしろにして、何の政党、何の派閥が重要なのか。 親パクと非パクといった派閥がなぜ必要なのか分からない」と批判、セヌリ党合流については否定した。

 また、パク大統領が弾劾決議を受けることになったいわゆる"チェスンシルゲート"については、「弾劾、退陣要求という事態が韓国で起こったことを心苦しく思い、帰国はするものの、心は重い」と語った。


事実上の大統領選出馬表明 韓国特派員との最後の懇親会で意欲を語るパン・ギムン (c) YTN / Youtube

ニューズウィーク日本版ウェブ編集部