チーズが溶け出したスープは美しい黄金色に。程よい塩気が食欲をそそる!/黄金の塩らぁ麺 ドゥ・エ・イタリアン「らぁ麺 生ハムフォロマージュ」(1180円)

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“食を通じて日本を元気に!”を合言葉に、さまざまなメディアで活躍するグルメブロガーやフードジャーナリストで結成された最強グルメユニット「食べあるキング」のメンバーが、それぞれ得意とするジャンルのチーズメニューを紹介!今回は、日本初の女性ラーメン評論家、本谷亜紀さんが登場。年間350杯を食すという本谷さんが女性目線で選んだ3店とは?

【写真を見る】今回は特別に、食べる直前にチーズのトッピングをお願い。石塚オーナーの計らいに本谷さんも大喜び!

■ 黄金の塩らぁ麺 ドゥ・エ・イタリアン「らぁ麺 生ハムフォロマージュ」(1180円)

「チーズを使ったラーメン」と聞いて、本谷さんが真っ先に思い浮かべたお店が、市ヶ谷にある塩ラーメンの名店「ドゥ・エ・イタリアン」。およそラーメン店らしからぬ店名だが、2015年から2年連続でミシュランガイド東京に選出されるほどの実力を誇る人気店だ。オーナーの石塚和生さんはイタリアンのシェフからラーメン界へと転身した経歴の持ち主。当初は「ラーメンをやるからにはストレートに塩や醤油で勝負しようと考えていた」というが、10年間続けてきて、基本の塩ラーメンのスープが安定してきたことから「これなら意外なトッピングがあってもいい」と確信。そして試行錯誤のうえ生まれたのが、ゴルゴンゾーラ入りのクリームチーズを使った「らぁ麺フロマージュ」だ。

「最初は女性が入りやすいラーメンを提供するお店ができたと聞いて食べに来たんですが、レベルの高さにびっくりしました。カレーラーメンにチーズトッピングは食べたことがあったけれど、あっさりとした塩ベースのスープでは聞いたことがありません。ゴルゴンゾーラチーズだと、チーズが勝ってしまうんじゃないかと思ったんですが…まったくそんなことがない!今回トッピングした生ハムは、そもそもチーズとの相性が良いし、麺の味もしっかりしている。麺、スープ、チーズ、生ハムの調和が見事にとれているのです。最初はスープそのものと麺を、次に麺にチーズを絡めて、そしてチーズが溶け出したスープと麺といった具合に、味の移り変わりが楽しめます。発芽玄米ご飯も付いているので、残ったスープに入れてリゾット風に味わうこともできます。一つのメニューで、いくつもの味が楽しめるのは女性にはうれしいですね」(本谷)

■ 太陽のトマト麵 新宿東宝ビル店「カマンベールのナポリ風チーズトマト麺」(1050円)

首都圏を中心に20店舗以上を展開する「太陽のトマト麵」。太陽の恵みたっぷりのトマトをスープに使った、ヘルシーなラーメンが人気だ。なかでもトマトスープにチーズとバジルを加えた「太陽のチーズラーメン」は、一度食べるとクセになると評判。しかし新宿東宝店にはさらなるオリジナルメニューが存在!

「今回紹介する『カマンベールのナポリ風チーズトマト麺』は、新宿東宝店でしか味わえないオリジナルです。一杯ごとにチーズをこんがりと焼くなど、チェーン店だけど手間暇がかかっているなぁと感じます。麺は伸びにくい極細麺なので、女性でもゆっくり食べられるのがうれしいですね。スープはトマトの酸味が強くなりすぎないよう、まろやかな甘みを引き出していて、チーズとの相性も抜群。カマンベールとトマトが交互に並ぶきれいなビジュアルもポイントです」(本谷)

■ まぜそば しるし「トムヤム台湾まぜそば+チーズトッピング」(900円+100円)

ラーメン激戦区、高田馬場に店を構える、まぜそば専門店。名古屋発祥のまぜそばは2014年頃から話題に。高田馬場でも多くの店がしのぎを削ったが、ブームを勝ち抜いた同店が定番として知られるようになった。凝縮された旨味と濃厚なタレ、秘伝の辛みミンチに、全粒粉の特注太麺がよく合う!無料で追い飯が注文できるので、タレと具を少し残しておくのがポイント。

「創意工夫された、個性的なまぜそばが美味しいお店です。トムヤムクンのラーメンはよく聞きますが、まぜそばとなると、全国でも珍しいんじゃないでしょうか。トムヤム台湾まぜそばは、ペーストから店主が作っていて、辛味はもちろんなのですが、旨味もあって食がどんどん進んじゃう。そこにチーズをトッピングすることで、まろやかになり、さらに濃厚な味が楽しめます。パクチーが苦手な人にもぜひ挑戦してほしい一品です!」(本谷)