李大維外交部長

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(台北 21日 中央社)西アフリカのサントメ・プリンシペが21日、1997年から続いていた中華民国(台湾)との国交の断絶を決めたことが分かった。外交部の李大維部長(外相)が同日開いた記者会見で明らかにした。

外交関係のあった国との断交は、今年5月に台湾独立志向の民主進歩党(民進党)・蔡英文政権が発足して以来初めて。これで国交を持つ国は、21カ国となった。前日の20日には、蔡総統の来月の中米歴訪が発表されたばかり。

サントメ・プリンシペ政府が膨らみすぎた財政赤字のため、20年近くに及んだ台湾との友好関係を顧みず、中国大陸との接近を図りながら断交に踏み切ったことについて、李部長は、「軽率で非友好的な決定、行為だ」と批判し、深い遺憾を表明した。

蔡政権は、対中国大陸融和路線をとった国民党の馬英九前政権と違い、中国大陸が求める、「一つの中国」原則を基礎とする「92年コンセンサス」の受け入れを事実上拒んでいる。これを受け、中国大陸は双方の公式対話を停止しているほか、国際機関から台湾を締め出すなどして圧力を強めている。

(呂欣穂/編集:羅友辰)