20日、中国紙・生命時報の日本駐在記者・李珍氏は、日本でお年寄りに席を譲って断られた時のことを記事で紹介している。写真は日本の駅のホーム。

写真拡大

2016年12月20日、中国紙・生命時報の日本駐在記者・李珍(リー・ジェン)氏は、日本でお年寄りに席を譲って断られた時のことを記事で紹介している。

李記者は、日本のバスや地下鉄に乗っている時、白髪が目立つお年寄りの多くが優先席に座らないことに気付いた。それどころか、杖をついたお年寄りが、妊婦に席を譲る光景も目にしたという。ある時、李記者が地下鉄の車内で白髪のおばあさんに席を譲ると、笑顔でやんわりと断られ、「お年寄りを見ても譲らなくていいんですよ」と言われたそうだ。

李記者は、日本のお年寄りが席を譲られても断るのは主に2つの理由があることがわかったという。一つは、日本人は「我慢して礼儀を守る」ことが子どもの頃から身に付いていること。「人として最も重要な道徳は他人に迷惑をかけないことで、これは日本人の一生において貫かれる。自分がつらい思いをしても、他人に助けは求めない。彼ら(日本人)は自分が少しの面倒を受けるのは当然だと考えており、他人に迷惑をかけることは恥ずべきだと考える」と分析する。

もう一つは、日本でお年寄りの数が激増していること。多くの人が「老いてはますます壮(さかん)なるべし」の考え方を持っていて、自分はまだ若く社会に貢献したいという気持ちがある、としている。

さらに李記者は、現在のお年寄りが第2次世界大戦を経験し、戦後復興に大きく寄与してきた世代であることに触れ、「この世代は、途切れることのない向上心と不屈の精神、並大抵ではない自尊心を持っており、弱者とみられることを拒否し、公平に扱うよう呼び掛けている。それだけでなく、仕事やボランティアにも積極的に身を投じているのだ」と論じている。(翻訳・編集/北田)