台湾や香港、モンゴル、ウイグルにはそれぞれ中国からの独立運動を展開する人やその支持者が存在しているが、中国メディアの観察者は16日付で、香港の大公報が中国からの独立運動を展開する組織の背後に「日本の魔の手」が存在していることを突き止めたと報じたことを紹介した。(イメージ写真提供:123RF)

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 台湾や香港、モンゴル、ウイグルにはそれぞれ中国からの独立運動を展開する人やその支持者が存在しているが、中国メディアの観察者は16日付で、香港の大公報が中国からの独立運動を展開する組織の背後に「日本の魔の手」が存在していることを突き止めたと報じたことを紹介した。

 記事は、世界人権デーにあたる10日に台湾の台中市で行われた台湾人権文化協会による催しに、台湾・香港・モンゴル・ウイグルの独立運動を展開する組織の関係者やその支持者たちが参加していたことを「大公報」の記者が発見したと伝えた。

 また、ウイグル独立運動を展開する人物は日本の大学を卒業し、現在も東京に住んでいること、またモンゴル独立運動を展開する人物も東京に住んでおり、2006年に大阪でモンゴル自由連盟党を結党したこと、また台湾独立運動を展開する日本人は内閣情報調査室と関係があると思われるなどの点を突き止めたと伝えた。

 記事はさらに大公報が、香港独立運動を展開する人物と台湾独立運動を展開する日本人が「特別に意気投合し」、15分にわたる会話を交わした後、別の機会に香港独立について討論し合う約束をも交わしたと伝えた。さらに、中国からの独立を主張する「独立派」の団体はすべて日本と深い関係があると強調したほか、香港独立運動を展開する人物については「中国を分裂させようとする日本人や親日団体に身を寄せており、喜んでその手先になっている」と強烈に批判した。

 この記事は、中国の統治の仕方に問題があるという点を棚上げし、日本の魔の手が独立派を背後で操っていると論じることにより、中国の人びとの視線を中国政府から日本へとそらす意図があるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)