キム・カーダシアンのInstagramより

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…前編「白人偏向騒動にデ・ニーロの罵倒〜」より続く

【2016年の映画界を振り返る・ハリウッド編/中編】

●キム・カーダシアン、11億円相当の金品を強奪される

衝撃のニュースは、リッチな私生活を売りにしていたリアリティ・スター、キム・カーダシアン・ウェストが10月、滞在中のパリで強盗被害にあった事件。セレブ御用達の隠れ家的レジデンスに強盗グループが押し入り、キムを縛りあげたうえにダイヤの指輪など総額1000万ユーロ(約11億円)もの金品を強奪した。

幸いキムに怪我はなかったが、死の恐怖を味わった彼女はそれまで頻繁に行っていたSNS投稿を一切ストップ。自分の居場所や所持品などを無防備にアップしていたのだから自業自得という世間の厳しい声もあった。

同じく10月にはミランダ・カーのマリブの自宅にも不審者が侵入し、警備員が重傷を負う事件も発生。現在、キムはごくたまにSNSへの投稿も再開しているが、私生活を公開することについてはかなり神経質になっているようだ。

●『ターミネーター4』のアントン・イェルチンが27歳で事故死

ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞騒動はまだ記憶に新しい。スウェーデンのアカデミーが授賞を発表した時点ではディラン本人と連絡がつかず、受賞するのか拒否するのかもはっきりしないという前代未聞の状況になった。その後受賞の意思は表明したが、結局12月10日(現地時間)の授賞式は「先約あり」という理由で欠席、受賞スピーチは駐スウェーデン米国大使が代読。キップリング、カミュ、ヘミングウェイなど過去の受賞者の作品を読んで深く感銘を受けたことを明かし、「偉大な作家たちとともに私が名を連ねることは言葉で言い表せないほど光栄なことです」と述べた。

2016年は大物ミュージシャンの訃報が相次いだ年でもあった。1月10日にデヴィッド・ボウイ(享年69)、約1週間後にはイーグルスのオリジナル・メンバーだったグレン・フライ(享年67)が闘病の末に亡くなり、4月にはプリンス(享年57)が自宅併設のスタジオで倒れているのを発見された後に死去。死因は後に鎮痛剤の過剰投与による中毒死と発表された。

映画界では1月に『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ役で知られ、舞台俳優として蜷川幸雄の「タンゴ・冬の終わりに」のイギリス公演に主演したこともあるアラン・リックマン(享年69)が癌で亡くなった。蜷川も今年5月、肺炎による多臓器不全で80歳で亡くなっている。7月には『ディア・ハンター』『天国の門』のマイケル・チミノ監督が77歳で亡くなったことが発表された。『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル監督も同じく7月に81歳で亡くなった。

中でも27歳の若さだったアントン・イェルチンの事故死は衝撃だった。アントンは6月19日(現地時間)、愛車と自宅の門の間に挟まれて亡くなっているのを友人に発見された。自宅前に急な坂があり、そこにエンジンを止めずに停車していた車が動き出し、アントンは車と門に取り付けられた郵便受けに押しつぶされたような状況だったという。アメリカでは1ヵ月後にパヴェル・チェコフ役で出演する『スター・トレック BEYOND』公開を控えた時期だっただけに衝撃は大きかった。ハリウッド大作では味のある脇役として、インディーズ作品では主役も張れる実力派として将来が楽しみだったその才能は惜しまれる。

後編「世界的名匠の性描写撮影手法に批判続出」に続く…