日本精工(NSK)は、自動車の変速機(以下T/M)向けに「超長寿命ニードルローラ」を開発したと発表しました。

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NSKによると、この製品は潤滑が希薄な過酷な環境下でもニードルローラ軸受の寿命耐久性が向上しており、ローラが接する相手部品の損傷を防止し、自動車の信頼性向上に貢献するということです。

近年、燃費規制の強化で自動車の燃費向上が求められており、T/Mにおいては、燃費向上を目的に潤滑油の低粘度化や少油量化が進んでいます。そのため、T/M内のニードルローラ軸受は潤滑が希薄な状態で稼動し、その使用環境が過酷になっています。

このような中で、ニードルローラ軸受の早期損傷や、ローラと接する相手部品に発生する摩耗等を防止することがが課題となっています。

今回開発された「超長寿命ニードルローラ」の寿命耐久性の向上については、ローラ表層の硬度を高め、ローラの耐久性を従来品に対し2倍以上に向上させています。

また、相手部品の損傷の防止については、ローラ表層に油溜まりとなる凹部を形成して、ローラと相手部品間での潤滑油膜の保持性を向上し、摩耗等の表面損傷の防止を実現したということです。

今回の超長寿命ニードルローラが使用されるマニュアルT/Mは主として新興国市場向けに搭載されており、超長寿命ニードルローラで開発された技術が日本などの先進国市場で使用されている自動変速機やCVT変速機にも応用できるのかが気になるところです。

(山内 博・画像:NSK)

信頼性向上に貢献する自動車用変速機向け「超長寿命ニードルローラ」を日本精工が開発(http://clicccar.com/2016/12/21/427085/)