自らの罪の許しを請うキチジロー(窪塚洋介) (C) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.

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 マーティン・スコセッシ監督が、遠藤周作氏の小説を映画化した「沈黙 サイレンス」の日本版予告編が、このほど完成した。世界的巨匠がメガホンをとった今作に、浅野忠信、窪塚洋介、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシらが出演。予告で、日本人キャストによる熱のこもった演技が確認できる。

 刊行から50年、遠藤氏没後20年となる2016年に、世界20カ国以上で翻訳された「沈黙」が新たに映画化。全員で米アカデミー賞ノミネート23回、受賞6回というスコセッシ監督ゆかりのスタッフ陣と、時代考証や美術を担当する日本人チームがタッグを組み、アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソンらが共演している。

 物語の舞台は江戸時代初期、キリシタン弾圧下の長崎。キリスト教が禁じられた日本で棄教したとされる師フェレイラ(ニーソン)の行方を知るため、若き宣教師ロドリゴ(ガーフィールド)とガルペ(ドライバー)は旅に出た。2人はマカオで出会った日本人キチジロー(窪塚)を案内役に、やがて長崎へと渡り、厳しい弾圧を受けながら自らの信仰心と向き合っていく。

 予告は、「初めて原作を読んだあの日から28年、ずっとこの作品のことを考えてきました」というスコセッシ監督のメッセージで始まる。直後の敬虔なクリスチャンであるモキチ(塚本)が、荒波のなか水磔に処されるシーンは、弾圧の激しさを物語っている。民衆への仕打ちを目の当たりにしたフェレイラは崩れ落ち、目の光を失っていく。

 ロドリゴとガルペは長崎へたどりつき、隠れキリシタンの村人にかくまわれる。しかし奉行の追及は容赦なく、村長のイチゾウ(笈田)やモキチは連れ去られ、キチジローは踏み絵を強要される。さらに囚われの身となったロドリゴに、井上筑後守(イッセー)は「お前のせいで奴らは苦しむことになるのだ」と吐き捨て、通辞(浅野)は「悩むことはない、“転ぶ”のだ。お前が転ばぬ限り犠牲が出る」と棄教を迫る。救おうとあがけばあがくほど、民衆への弾圧は苛烈さを増していく現実に、果たしてロドリゴたちはどのように対峙するのだろうか。

 「沈黙 サイレンス」は、2017年1月21日から全国で公開。