国際学力テストで日本不振、東アジア諸国が好成績の理由

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やや不調だった日本のテスト成績

 OECDが3年毎にOECD諸国とその他協力国・地域とで行っている15歳(日本は高校1年生)を対象とした国際学力テスト(PISA)の6回目、2015年結果がこのほど公表された。これまでと同様、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの三科目で実施されたテストには、今回、過去最多の72カ国・地域、54万人の生徒が参加した。

 言うまでもなく、教育水準の高さは産業競争力に直結するため、PISA調査結果は、各国で、教育分野そのものの関心からだけでなく、広く産業界を含めて国中の関心を集めるようになっている。

 学力テストは、OECD加盟国の生徒の平均得点が500点、約3分の2の生徒が400点から600点の間に入るように得点化されている。日本の成績の推移を見ておくと、2003〜06年に三科目とも点数がかなり低下し、この低下が、2002年度から始まった「ゆとり教育」のためだったかは定かではないが、「ゆとり教育」路線から「学力向上」路線に文科省がかじを切るきっかけとなったことは確かだろう。今回、2015年は、読解力が4位から8位へ低下したものの数学的リテラシーと科学的リテラシーが両方とも順位を2位あげた。しかし、点数をみると三科目とも低下しており、喜べるような結果ではなかったといえよう。

 読解力テストの不振については、問題表示や解答が紙での筆記からコンピュータの使用に変わったため戸惑いがあった点やスマホの影響などで長文を読まなくなった点を理由としてあげる文部科学省の見解がそのまま新聞等で報じられているが、これらは日本の生徒だけのことではないので、少し怪しい説明といわざるを得ない。

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