警察の銃弾を受け死亡したAndrei Karlov大使の写真に、花がたむけられた(NATALIA KOLESNIKOVA/AFP/Getty Images)

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 トルコ政府系メディアによると、19日、トルコの首都アンカラの写真展開幕式でスピーチしていたロシア大使アンドレイ・カルロフ氏が銃撃され、その後死亡した。犯人は警察官と伝えられている。ロシア当局はこの事件をテロと非難し、各国も犯行を非難した。

 ロシア当局はアンドレイ大使の死を確認し、ロシア外務省はこの事件をテロだとして非難した。クレムリンの発表では、プーチン大統領はすでに今回の事件について報告を受け、外務長官及び安全保障担当者を集め緊急会議を開いた。

 アンドレイ大使は事件現場の写真展開幕式に出席していたところ、開始数分後に銃撃されたという。イギリスの「ガーディアン紙」によると、銃撃犯は警察特殊部隊員で、開幕式でアンドレイ大使の警備に当たっていたことが、トルコ政府関係者の取材で分かったと伝えた。

 トルコ現地メディア「HaberTurk」によると、犯人は22歳のMevlüt Mert Altıntaşで、目撃証言では、犯人は警察章バッジで建物に入っていったという。アンカラ市長はAFP通信に対し、今回の襲撃の目的はロシアとトルコの関係を破壊することだと発言した。

 報道では、犯人はまずアンドレイ大使の背後から一発射撃し、そして展示会参加者に部屋から退出するよう命令し、その後地面に倒れた大使めがけて二発目を撃った。トルコ特殊部隊は建物を包囲し、トルコメディアNTVによれば、犯人はその後射殺されたという。

 犯人は「神は偉大なり」「アレッポの復讐だ!」と叫んでいたという証言もある。

 米国務院報道官は、「我々はこのような暴力行為を非難する。我々の悲しみと祈りは彼及び彼の家族と共にある」と発言した。その後米国務院は公式ツイッターに投稿した:「トルコアンカラ、米大使館付近で銃撃事件の報告あり、全ての米国民は次の知らせがあるまで大使館エリアより離れてください」

 アンドレイ大使はトルコ当局と先週末始まったアレッポからの撤退に関する事項を担当していた。大使は今年4月以来、トルコ政府とロシアの主要なパイプ役だった。

アンドレイ大使は1976年より外交に携わり、2013年に駐トルコ大使となった。(DEPO PHOTOS/AFP/Getty Images)

 去年11月にトルコがロシア軍用機を撃墜して以来両国関係が悪化し、ロシアはトルコに対し輸入制限や入国制限といった経済制裁を加えていた。トルコのオルドアン大統領が今年8月にロシアを訪問してプーチン大統領と会談し、両国関係が修復されつつあった。

 シリア問題には両国が介入している。トルコは長らくシリアのアサド政権に反対していたが、ロシアはアサド氏を支持し反体制派に空爆を加えるなどした。トルコでは先日、ロシアの介入に反対するデモ活動が行われていた。

(翻訳編集・文亮)