『写真:AFLO』

 ファッションで入れ墨やタトゥーを施す人が増えているが、必ずしも一般的に受けいれられているわけではない。プールや温泉施設などでは「入れ墨お断り」、または「シールなどで隠す」といった条件付きというところも多い。

 これは、スポーツも同様だ。

 日本の伝統的な武道である柔道は世界的に人気のスポーツとなった。柔道の国際化が進むなか、全日本柔道連盟は入れ墨への積極的な対策を打ち出してきた。

 12月15日、全柔連の理事会は、入れ墨をしている高校生以下の選手の大会出場を認めない方針を決めた。

 今回の決定は、今年の中学生大会に入れ墨をした選手が出場したのが発端となった。中学生の入れ墨は、教育的な観点からも「いかがなものか」との声が出たのだ。

 2018年4月以降は、外国人選手や留学生も同じ扱いとなる(民族的・文化的な理由は例外とする)。入れ墨が入っている場合はTシャツなどで隠せば出場可能で、大学生以上の選手については「自己判断なので排除できない」ともしている。

 愛好家からは「考えが古い!」と批判が出そうだが、世界を見回してみると、意外と入れ墨やタトゥーに対しては保守的な意見が多い。

 イングランドとウェールズの警察官は、腕や首・顔など他の人から見えるところにはタトゥーを入れない。入れている場合は隠すことがルールとなっている。

 タトゥーには寛容だと思われているアメリカ陸軍にも同じような規定がある。過激な柄や宗教的なもの、性的なものなどは禁止。また入れる場所にも細かな規定があり、女性兵士のアートメイクなどの例外を除き、頭や顔、首、手首、手などへはNGだ。

 世界で一番稼ぐサッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドは「献血ができなくなるから」とタトゥーをしないことを明言しているが、サッカーではタトゥーを入れている選手が多い。

「海外ではタトゥーはファッションだから」といった声も多いが、そこに流されなかった柔道界の決断は潔かったといえる。