他人が原因で問題が発生したら、「もの」のせいにしてみよう

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誰かのミスによってよくないことが起きたとき、その人に責任を押し付けると、その人を傷つけたり関係を悪くしたりしてしまいます。そんなときは差し障りのないものに「やつあたり」をすると、フラットな状態にもどせるのです。

落ち着くために、差し障りのないものに気持ちをぶつける!

これは私が独立する前に働いていた会社でのことです。
私のアシスタントが、事前に何度も「気をつけるように」と忠告していたのに、メールを誤送信してしまいました。これが大きな問題へと発展してしまい、会社に迷惑をかけてしまいました。そのとき私が社長に謝罪したところ、こう言われたのです。
「ホントにいい迷惑だよ。でも、君もきっと心のなかではアシスタントに腹を立てているんだろう。だからその怒りをおさめる方法を教えてあげよう。このビルの下に自動販売機がある。その横に電柱があるだろう。そこへ行って、すべて電柱のせいにしてきなさい」
これはどういうことだったかというと、他人や自分のせいにしても、はたまたポジティブに考えようとしても、それらはいろいろと無理をしたり関係を壊したりする行動につながってしまう。大切なのは、まずは人間らしく自分の気持ちをすべて発散し、落ち着くこと。そのために、当たってもなんら差し障りのない電柱に気持ちをぶつけてこい! そういう意味でした。

誰にも被害が及ばない対象を見つける

私は早速、電柱のところへ赴き、「お前のせいだ、あれだけ注意したのに! いつも突っ立ってんじゃねーよ。ばかやろう!」と5分ほど叫び続けてみました。
すると、驚くほど気持ちがスッキリし、フラットな状態になれたのです。そのあとはミスをしたアシスタントにもにっこり笑顔で、いつものさわやかな私に戻って接することができました。
ポイントは「5分と決め、誰もいないところで、誰にも被害がおよばない対象に向かって実行する」ということです。

「害のないもの」を対象に「誰にも見られない」ところで行うのがポイント

ミスをした本人を叱っても、その場は感情が高ぶっていますから間違った叱り方をして人間関係が悪くなるかもしれません。間接的に誰かに愚痴ってしまっても、前述したウィンザー効果で、下手をすると本人に何倍にもなって伝わってしまいます。
あくまでも、何を言っても害のないものを対象に、誰にも見られることなく行う必要があります。
私の場合は、ぬいぐるみを活用しています。オフィスに白いくまのぬいぐるみを置いておいて、何かあったときはこのぬいぐるみに発散しています。
誰にも迷惑をかけずに何かのせいにして発散するこの方法、よかったら試してみてください。

まとめ

 人を責めても、怒りをぶつけても、人間関係が悪くなるだけです。電柱やぬいぐるみが相手なら、どんなに「やつあたり」をしても関係が悪くなることはありません。誰にも迷惑をかけることなく、自分の気持ちをフラットな状態にもどすことができるなら、試してみる価値があるかもしれませんね。

参考図書『なぜか好かれる人の「わからせる技術」』サンマーク出版 (2016/8/22) 著者:馬場啓介