世界最大の自動車市場である中国では、人びとは自動車を「自分の社会的地位を示すツール」として扱う傾向があり、所有する自動車の価格で「メンツが立つ」、「メンツが立たない」などと主張するケースがある。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 世界最大の自動車市場である中国では、人びとは自動車を「自分の社会的地位を示すツール」として扱う傾向があり、所有する自動車の価格で「メンツが立つ」、「メンツが立たない」などと主張するケースがある。

 一方、日本の消費者は自動車に対して実用性を求める傾向が強く、メンツが立つかどうかで自動車選びをすることはほとんどないだろう。日本人と中国人では自動車に求めるものが大きく異ると言えるが、中国メディアの捜狐は17日、日本は自動車産業が発達しているというのに、なぜ若者たちは自動車を購入しないのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、中国において自動車は「身分や地位の象徴」とされる場合が多いと伝える一方、日本人の自動車に対する認識は近年大きな変化を遂げたと伝え、「自動車を購入する消費者が減っている」と主張。中国の2015年の新車販売台数は2500万台に達し、前年に比べて7%以上も伸びたが、日本は前年比9.3%減の504万台にとどまったと紹介した。

 続けて、世界でもっとも自動車産業が発達している日本において、新車販売台数が減少している最大の要因は「若者の自動車離れ」と言われていると紹介し、年に1度の東京モーターショーでも「会場にいるのは中高年の男性ばかりで、若者は少数派」であると紹介した。

 記事は、日本の自動車の価格は中国の価格水準に比べて安いはずなのに、「なぜ日本では若者の自動車離れが進んでいるのか」と疑問を投げかけつつ、「日本では自動車を所有することは面倒が増える場合がある」と紹介。特に東京や大阪のような都市部では公共交通機関が発達しており、地下鉄や電車で十分に移動できる一方、自動車を所有するとなると安くない金額で駐車場を借りる必要があり、「確かに面倒」だと論じた。

 さらに、日本の1人あたりGDPが中国の5倍に達するとはいえ、日本では決して高級車ばかり走っているわけではなく、むしろ日本で目にするのは軽自動車ばかりと主張。日本人にとって自動車は単なる交通手段であり、中国のように社会的地位や立場を示す道具ではないうえ、都市部では自動車を所有していなくとも誰かに見下されることはないと指摘、だからこそ日本の若者たちは自動車を購入しなくなっているのではないかと考察している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)