ベルリン最古の街リクスドルフのクリスマスマーケット。雪だるまのサンタは世界共通のシンボル

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ドイツでは11月30日に最も近い日曜日からクリスマスに向かう4週間がアドヴェント(*1)(待降節)と呼ぶ期間です。12月25日のクリスマスまで、街は光で彩られ、人々はギフトの準備に大忙しです。そんななか、欧州では「脱クリスマス」を唱える声も高まっています。ベルリン最古の街のクリスマスマーケットから、クリスマス本来の経済活動の意味を考えます。

ベルリン最古の街で考える
欧州で「脱クリスマス」のなぜ

 EU7ヵ国(デンマーク、ノルウェー、ドイツ、スウェーデン、英国、フィンランド、フランス)の人々に「あなたはクリスマスを楽しみにしていますか?」と問いかけた調査で、フランス国民の57%が「クリスマスは好ましくない」とする驚きの結果(※2)が出ました。フランスの低迷する経済と移民不安が主な理由ですが、商業主義への批判や他宗教への配慮などから、EU圏ではクリスマスを見直す声があがっています。しかし、イエス・キリストの降誕を祝う祭典は、ハロウィーンや感謝祭などと共に、世界中の人々の心を捉えていることも事実です。

 トナカイとサンタクロース、七面鳥、クリスマスツリー、趣向をこらしたギフトの数々。そして『クリスマス・キャロル』のような物語と世界中に流れるクリスマスソングの数々など、クリスマスから生まれる情緒価値の経済規模は莫大です。

 アドヴェントの期間には、世界中でクリスマス商戦が展開(※3)され、サンタノミクスが話題となります。ドイツ語でクリスマスはWeihnachten(ヴァイナハテン)、フランス語ではNoël (ノエル)、イタリア語ではNatale (ナターレ)といい、その語源や意味もさまざまです。ドイツ語のヴァイナハテンには「聖夜」や「捧げる夜」といった意味があり、フランス語のノエルには「誕生」という意味があります。

(※1)アドヴェント(Advent)は、ラテン語で「到着(adventus)」を意味する。キリスト教会では「待降節」と呼ぶ。イエスの誕生を祝う降誕祭に向かって進むこの時期、カトリックの信者は、幼子イエスをひとりひとりの心の中に迎える準備をする。待降節は心待ちにしている日(太陽の到来のように)が近づいてくる期間である。

(※2)https://www.statista.com/chart/3071/one-european-country-is-not-excited-about-christmas/

(※3)米国の小売業は、2013年のクリスマスに3兆米ドル以上の資金を生み出した。休日の売上高は、その年の小売業の売上高の約19.2%を反映している。
https://www.statista.com/topics/991/us-christmas-season/

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