「ショッピング王ルイ」ソ・イングク“年末の授賞式、期待しています(笑)”

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。

「年末の授賞式、期待しています。ベストカップル賞が欲しいです。ブロマンス(男同士の厚い友情)でいただいても嬉しいですね」

MBC「ショッピング王ルイ」で主人公ルイ役を務めたソ・イングクは、相手役のナム・ジヒョン(コ・ボクシル役)と共にピュアで愛らしいキャラクターを演じ、純真ロマンスを作り上げた。また、三角関係のライバルを演じたユン・サンヒョン(チャ・ジュンウォン役)、ルイのメンター(助長者)だと主張するオ・デファン(チョ・インソン役)とはブロマンスを誇り、人気を呼んだ。

どんな俳優とくっ付いても抜群の相性を誇る彼ゆえに、「2016 MBC演技大賞」でベストカップル賞を狙うに値する。ソ・イングクの素朴で可愛い希望に「ショッピング王ルイ」ファンとしてもう一つ希望を付け加えるとすれば、ソ・イングクはもう少し欲張ってもいいと思う。彼の演技力だけでも称賛される資格は充分だ。ソ・イングクがルイであり、ルイがソ・イングクだった、ドラマ「ショッピング王ルイ」に関する話を聞いた。

―「ショッピング王ルイ」が終わってから、何をして過ごしていたか?

ソ・イングク:日本でファンミーティングをした。先日、福岡で開かれた「アジアドラマカンファレンス」で、OCN「元カレは天才詐欺師〜38師機動隊〜」のハン・ドンファ監督と特別賞を受賞してきた。

―また良いことがあった。ドラマの余韻はある程度消えた状態か?

ソ・イングク:精神的には抜け出した。だがまだルイのクセが残っている(笑)

―ルイのクセというと、どんなことを言うのか?

ソ・イングク:手をじっとしていられない。(実際に彼は膝の上に置いていた手が休むことなく動いていた) 目もちょっとパチパチさせるようだ。

―ルイはなぜそのようなクセができたのだろうか?

ソ・イングク:ルイは幼い頃から祖母の過保護に閉じ込められて生きてきた。成人してからも精神的に不安定な状態だった。感情の成熟は、人とたくさん会ってそこで経験することなどからできてくる。だがルイはそのような部分が正常でないうえに記憶まで失ったので、指を休むことなく動かしたり爪を噛むことで不安を表出するんじゃないかと思った。小さな赤ん坊は静かにしていられないじゃないか。

―キャラクター設定が細かい。ソ・イングクが演じたルイに点数を付けるなら?

ソ・イングク:うーん……高い点数は与えたくはない。

―意外だ。「ショッピング王ルイ」でたくさん好評を得たのでは?

ソ・イングク:自分で意図したことは表現したが、演技をしながら自分に対する疑いと疑問が常にあった。この状況でこのようなトーンで演技するのは間違っていないか、視聴者の方がどう受け入れて下さるのか、100%の確信がなかった。

―自分に対する基準が高いようだ。しかしドラマは成功した。視聴率は最下位から同時間帯1位まで記録した。

ソ・イングク:「ショッピング王ルイ」は色が独特なドラマだった。開始前は記憶失った御曹司と山奥の少女という設定で、シンデレラストーリーになるんじゃないかと言われていた。しかしストーリーや状況はよくあるストーリーと完全に違った。色とりどりのコードやコミカルな要素があるが、一歩進んでブラックコメディもあった。CG効果やミュージックビデオのシーンは好き嫌いが分かれるんじゃないかとも思ったが、結果的に多くの方が気に入ってくれた。

―視聴率の逆走を予想していたか?

ソ・イングク:考えられなかった。始める時はもちろんうまくいくように願う気持ちがあった。ドラマの現場にいた方々もそうだった。序盤は視聴率が低迷していたが、どんどん雰囲気が良くなって、僕たちの間でもものすごく不思議に思っていた。

―ルイは財閥の御曹司だが、よくある御曹司たちとは明らかに違うキャラクターだった。差別化するために努力した部分はあるか?

ソ・イングク:初めからルイというキャラクターを作る作業をした。序盤に全身にシップを貼って飛び回ったり、漢方薬を飲みたくないと逃げ回って鼻血を出すシーンがあった。幼稚に見えうる設定ではないか。だからこそ誇張しないように演じた。“この部分で笑ってください”というような雰囲気を出さないようプロデューサーと現場で相談した。シチュエーションが強ければ、演技のトーンを気を張らずに見せるなど、セリフとアドリブの調整をたくさんした。

―愛らしいキャラクターを演じるのはどうだったか?

ソ・イングク:楽なばかりではなかった。僕は記憶を失ったことがないが、ルイは記憶を失ったじゃないか。アプローチ方法からたくさん考えた。第2話では、ルイがコ・ボクシルに一日中質問しかしない。「これは何なの?」「どこに住んでるの?」「君の名前は何?」「僕は誰なの?」このような形で。だからトーンを多様にしようとたくさん努力した。

―自身とルイ、似ている点はあるか?

ソ・イングク:僕たちのドラマの特徴でもあるが、ルイは人々が御曹司に対して持つ偏見とは全く異なる、ただのルイだった。僕もまた多くの方から「男らしくなった」、あるいは「気難しそうに見える」「いたずらっ子のように見える」などと言われる。そのうちの一つが自分の姿というより、全部自分の姿だ。また個人的にはルイが自分の感情に率直なことにすごく共感した。僕もスタッフや親しい友達には率直に表現するほうだ。

―恋愛スタイルはどうだろうか?ルイは“直進男子”の定石だった。

ソ・イングク:似ていると思う。ルイほど直進はできない(笑) ルイがとても魅力的だったのは、感情的に交流をする過程で、自分の感情を隠したりあるいは誇張することが一切なかった。100%自分の気持ちを表現して生きたら、本当に幸せそうだと思った。羨ましかった。

―序盤の物乞いの扮装をしたシーンは、すごく苦労したと思う。

ソ・イングク:物乞いの扮装をしてトーストを食べるシーンがあったが、パンを焼き過ぎてカリカリになり、口の中が傷だらけになった。真夏に撮影した時、暑くてトーストの熱気でケチャップが酸化したりもした。口の周りについていたケチャップが酢のようになって大変だった。何かを食べているシーンは全部苦労した。ジャージャー麺を食べるシーンではものすごく胃もたれした。照明監督から、撮影が長引くほど「イングクの顔が真っ黒になってる」と言われた(笑) 結局、少し休んで再び撮った。

―辛くはなかったか?

ソ・イングク:僕はむしろそのようなシーンを楽しむ。苦労するのはとても面白い。そのようなシーン一つを撮影するのに何時間もかかるが、その間に皆が僕を見て笑うのはとても幸せだ(笑)

―ビジュアル的に壊れることについてはどうなのか?

ソ・イングク:僕はその部分に対しては恐れはない。むしろもう少し壊れるべきではないだろうかとも考えた。「ショッピング王ルイ」ではプロデューサーに止められたりもした(笑) 物乞いの扮装をした時、そこまで放送されなかったが、手の指と足の指を黒く塗りたくったりもした。思ったより映っていなくて残念なだけだ。

―一番苦労したシーンを挙げるなら?

ソ・イングク:第1話のエンディングシーン。大理石の階段に横になっていたが、実は5時間横になっていた。人がたくさんいる広場で、その日はものすごく暑かった。目がくらむようだった。

―ナム・ジヒョンとのキスシーンも人気があった。

ソ・イングク:キスシーンの核心は、キスをするまでの描写だと思う。ルイとボクシルという純粋なキャラクターが、どれだけの苦労を経て恋するようになったかというドラマの描写が良かった。

―ナム・ジヒョンとの共演はどうだったか?

ソ・イングク:僕と似た性向を持つ役者に出会えて嬉しかった。ボクシルは江原道(カンウォンド)の方言を使う設定だが、僕だったら口調の制限で色々な感情を表現するのが難しかったと思う。だが、ジヒョンはそのようなことを越えて会話をたくさんしたし、どんなアドリブをしても素早い反応が良かった。最高の呼吸だった。現場でジヒョンがいると「先輩、いらっしゃいましたか?」「先輩、僕にとって学ぶ点が多いです」と冗談半分でこういった話をたびたびしたが、本当に学ぶ点が多かった。

―“ラブコメ職人”という二つ名も生まれた。

ソ・イングク:褒めていただけると嬉しいが、きまり悪い。久しぶりにラブコメをしたが、多くの方々が期待してくださるだけでも幸せだったけれど、また(気持ち的に)重かったりもした。「ショッピング王ルイ」はキャストの方々、知人の方々と多くの会話をしながら撮影した。おかげで自然で面白くて、悲しい時は悲しい呼吸が輝いたんだと思う。

―年末の授賞式で受賞のニュースを期待しても良さそうだ。

ソ・イングク:僕も期待している(笑) 「ショッピング王ルイ」は5%の視聴率から最終回で10%台まで上昇した。現場で僕たちが「こんなドラマがあったか?」というほど珍しい記録ではないか。小さな賞でもいただけないだろうか?(一同笑) ベストカップル賞が欲しい。ブロマンスでいただいても嬉しいかもしれない。