日本政府の受け入れ姿勢もあり、日本の病院で診療や治療を受ける外国人が増えている。特に中国では日本への医療観光がブーム化しているが、そこには自国の医療衛生体制が不十分という背景もあるのだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本政府の受け入れ姿勢もあり、日本の病院で診療や治療を受ける外国人が増えている。特に中国では日本への医療観光がブーム化しているが、そこには自国の医療衛生体制が不十分という背景もあるのだ。

 中国メディア・健康界は16日、「なぜ日本での治療を選んだのか」とする記事を掲載した。記事は、心筋梗塞を2度起こし、中国国内で何度も手術を受けたという中国人患者が日本で診療を受けた際に感じたことを紹介している。

 記事はまず、この患者が冠動脈のCT造影技術に驚いたことを紹介。世界でもまだ少ない装置で、何度か「吸って、止めて、吐いて」を繰り替えすだけで撮影が終わったほか、出てきた画像に「自分の目を疑った」とした。360度の3Dカラー画像で、心臓内部の心室や血管の中まで手に取るように見え、中国国内で撮影した際の白黒で解像度の低いものとは大きく異なったと説明している。

 また、血圧測定においても単に片側の上腕だけでなく、両側の上肢、下肢の計4カ所の測定を行ったとし、その細かさを評価。さらに、採血終了時には5分間採血箇所にバンドを巻いて安静にし、それから看護師が絆創膏を張ってくれるとしたほか、体温の測定や薬の投与などにおいても、「自分の子どもより思い遣りを感じる」サービスを受けたと伝えた。

 記事はこのほか、日本の病院ではセクションごとではなく、最後にまとめて費用を支払えばいいこと、食事がバラエティに富んでいて栄養面も考えられていること、外来診療が繁華街の人込みのように混雑していないこと、外来病棟も入院病棟も非常に静かであることなどを挙げている。

 中国国内における医療制度や医療技術の充実が進まない限り、富裕層を中心に日本を訪れ診療や治療を受ける中国人患者の数は増え続けることだろう。もっとも、富裕層はお金を払えば日本で進んだ診療を受けることができるからいい。しかし、中間層や貧困層にはまず不可能な話だ。圧倒的多数を占める彼らが安心して中国国内の医療機関で診療、治療を受けられる環境づくりを、中国政府は進めなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)