マスターズの舞台、オーガスタナショナルといえば、アゼリアやドッグウッドの花々が赤、白、ピンクに咲き揃い、緑の芝、バンカーの白砂とのコントラストが、それはそれは美しい。
タイガー・ウッズとインタビューに答えるバッバ・ワトソン
だが、2014年大会は暖冬のせいで花の開花が1か月も早まったため、マスターズウィークには花々が萎んでしまい、緑の芝と白い砂ばかりがやけに目立った。そこに花を添えたのがバッバ・ワトソンの優勝だった。屈指のロングヒッター、ワトソンが豪快に振ったピンク色のドライバーは、色彩が乏しかったオーガスタを彩る大輪の花となり、彼が流した大粒のうれし涙は大きな大きな実になった。
ワトソンのキャラクター、彼のダイナミックなゴルフ自体が、そんなふうに彩になることは間違いないのだが、そこにさらなる色合いが加わるらしい。もしも来年、オーガスタが異常気象に見舞われ、マスターズウィークに花々が乏しくなったとしても、ワトソンにコレがあれば大丈夫!?そんな噂を耳にした。「噂」と言っても、すでに韓国では報じられた話。それを受けて米メディアも「ワトソンのエージェントは“噂にすぎない”と言ってはいるが、、、、」と断り書きをした上で報じた話。
ワトソンがあのボルビック社とボール契約を結ぶと言われている。おそらく5年契約で契約金は120万ドル前後。プラス、いくつかのボーナス条項も織り込まれている模様だ。
現在、彼がタイトリストと結んでいるボール契約は今年いっぱいで満了となることもあり、だからこそ、この新契約は、まことしやかに噂されているというわけだ。とはいえ、ボールの新契約とオーガスタの色彩、何の関連があるのか?それでは簡単に説明をさせていただこう。
ボルビック社は韓国系のボールメーカー。カラーボールに定評があるが、プロゴルフ界への進出が始まったのは、ここ5年ほどと新しく、ボルビックUSA、ボルビック・ジャパンもすでに設立されている。米LPGAや米シニア、米下部ツアーなどでプレーしている70名前後のプロがボルビックのカラーボールを使用しているが、米男子ツアーのトッププロであるワトソンが同社と契約を結んだら、これはかなりセンセーショナルな一例となる。
パワーヒッターのワトソンがピンク色のドライバーを振り、打ち出されるボールもピンク色だったら、その様子を見るだけでも楽しくなる。「噂」によれば、「ワトソンはレギュラー大会では最終日のみピンクのボールを使用し、マスターズではグリーンのボールを使用するつもりだ」等々、噂のわりにはかなり詳細な予定まで示されている。
2年前のマスターズでは、シャフトとヘッドがピンク色のドライバーを振るだけでオーガスタの花になった。来年から、ピンクのボールや緑のボール、色とりどりのボールが状況に合わせて登場し、それで好成績を上げ、勝利も収めたら、今後はカラーボールで色分けしながら戦うスタイルが米ツアーや世界のゴルフ界の新たなトレンドになる…かもしれない。
正式発表は、おそらく今週という「噂」。いろんな意味で、なかなか興味深い。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)
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