Q:3カ月くらい前から腰痛が続いています。仕事柄、1日中、机に張り付いているからかもしれません。できるだけ歩こうとしていますが、少し長く歩くと腰が重く、だるくなります。腰痛はストレスが原因とも聞きますが、本当でしょうか。
(38歳・ウェブライター)

 A:最近、ストレスの影響で起こる腰痛について、しばしばマスコミでも取り上げられています。
 整形外科での腰痛は、椎間板ヘルニアのように病名が付くケースはさほど多くありません。画像診断で異常が見られないものを非特異的腰痛と呼び、腰痛全体の85%を占めているのです。つまり、これらは原因不明ということで、“腰痛症”とも言われます。ギックリ腰もこれに含まれます。
 近年の研究から、この非特異的腰痛について、3分の2は、多少なりともストレスや不安、うつなどの心理的要因が関係していることが分かってきました。心の問題が関わっている腰痛は、心因性腰痛症と呼ばれます。

●骨盤のゆがみが原因の場合が多い
 ストレスが痛みを強くすることや、治癒を遅くすることも考えられます。ただし、ストレスが原因で腰痛が起きる場合は希と考えられます。
 では、何が腰痛症の原因なのでしょうか。私は長年、ペルビックセラピー(骨盤療法)を行ってきた経験から、骨盤のゆがみが主たるものだと考えています。
 骨盤は身体の土台で、その中心となっているのは仙腸関節です。骨盤には上半身の力がかかり、私たちが日常、様々な動きをする中で、その負担を受けるのも骨盤です。そのために骨盤がゆがみむと、周囲の筋肉は収縮し、痛みを引き起こすのです。
 骨盤のゆがみを取れば、ほとんどの腰痛は改善するでしょう。ゆがみを取るには腰回し運動が有効で、ゴムバンドをお尻に巻き、腰を左右に回すのが効果的です。
 なお、ストレスが影響していると自分で分かると、慢性腰痛が改善する人もいるようです。ですから、腰痛をきっかけに自分の生活を見直し、ストレス対策を講じることもよいのではないでしょうか。

山田晶氏(歯科医師)
日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨格に関心を持ち、骨盤のゆがみに着目。骨盤のゆがみを取る方法として骨盤回しの普及に努めている。