アメリカのシカゴで暮らすヘザー・クルーガーとクリス・デンプシー夫妻。一見したところ、どこにでもいそうな幸せそうなカップルだけど、実は、2人が出会ったきっかけはお医者さんなのだとか。2人の素敵すぎるラブストーリーをコスモポリタン アメリカ版からお届けします。

2014年、クルーガーはステージ4の肝臓病と診断され、医師からは臓器移植のドナーを見つけられない場合は余命数カ月と宣告されたんだとか。

クルーガーさんは<ABC>にこのように話しました「2カ月以上生きられる確率は50%以下だと言われ、私の心は引き裂かれました」。

肝臓移植のドナーを見つけることは至難の業。ましてや、余命いくばくもない彼女は1秒たりとも無駄にできない状態。ところが、とある人物が彼女の苦境を耳にすることに。

当時、イリノイ州のフランクフォートで条例執行官として仕事をしていたデンプシーさん。ある日、オフィスの休憩室で「自分のいとこが肝臓移植を受けられないと死んでしまう」と同僚が話していたのを偶然聞いたのだそう。その瞬間、彼は一度も会ったこともない彼女のためにできることをすべてやろうと一念発起したのだとか。

「僕は海兵隊に4年勤めていた経験がありますが、その期間、何事からも逃げてはいけないと学びました。(彼女の話を聞いて)『もし自分で役に立てることがあったら、ぜひ協力しよう』と思ったんです」と<CBS>に話しました。

そしてデンプシーさんの適合性をチェックしたところ、なんと、ドナーとなれることが判明。そこで2人は昼食をとりながら手術、そして彼の肝臓の55%を提供するプロセスについて話し合ったんだそう。さらに、クルーガーさんの手術費用を工面するため、デンプシーさんは募金活動をすることについて提案もしたんだとか。

彼は、<Today>のインタビューで「彼女の状況を耳にしたとき、自分をその状況に置き換えてみました。もし自分の家族や自分がこのような状況になったら、きっと誰かに助けてほしいと思うだろうと考えたのです。当初、母親は僕のことを心配していました。僕が何で赤の他人にこんなことをするのか理解に苦しんでいた人もいますが、時が経つにつれ、彼らも考えを改め、僕の決断を支えてくれました」と話しました。

その直後、イリノイ大学病院で受けた手術は問題なく成功。ところが、このストーリーにはハッピーな後日談が!

クルーガーさんは<Today>に対して「彼は、最初、私に対してこう言いました。『僕が臓器提供したからと言って、君に貸しができたわけじゃない。君が希望するのなら、手術の後は以前のとおりに他人に戻ってもいいんだからね』と。私から言わせれば、私たちはこのような特別な絆があるけれど、彼に対する今の気持ちは私が病気だから?と自問自答したのです。そんなことは切り離して考えるべきだと思ったけど、手術後、彼は私にとってドナー以上の存在であることに気づいたのです」と当時を振り返りました。

やがて、2人はお互いの気持ちを告白しあい、去年の12月、デンプシーさんはクルーガーさんにプロポーズ! 結婚式は10月の初めに行われたんだとか。

クルーガーさんは誓いの言葉の中で「あなたは、私が知っている人たちの中でもっとも素晴らしい男性です。私のことを信じ、毎日、最高の幸せを感じさせてくれる。あなたのお陰で私は笑うことができ、笑顔でいられ、もう一度夢を抱くことができる」と話したそう。

英語では「Match made in heaven(神様が叶えてくれた夢のような出会い)」という表現があるけれど、幸せは必ずしも偶然や運命がもたらしてくれるものではなく、このストーリーからは他人に対する見返りを求めない親切な行動の賜物でもあることが伝わってくきますね。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Rubicon Solutions, Inc

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