18日、サッカーのクラブワールドカップ決勝が行われ、開催国枠で出場した鹿島アントラーズが欧州王者のレアル・マドリードを相手に延長戦の末、惜敗した。中国のメディアやネットユーザーは、鹿島の善戦を称えている。写真は日産スタジアム。

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2016年12月18日、サッカーのクラブワールドカップ決勝が日産スタジアムで行われ、開催国枠で出場した鹿島アントラーズが欧州王者のレアル・マドリードに延長戦の末敗れた。中国のメディアやネットユーザーは、鹿島の善戦を称えている。

試合は9分、モドリッチの強烈なミドルシュートをGK曽ケ端がはじいたところにベンゼマが詰めてレアルが先制。しかし、鹿島は44分に左サイドからのクロスを受けた柴崎が左足でボレーを決め同点に追いつく。さらに後半に入って52分、中央でボールを拾った柴崎が相手DFをかわしてペナルティーエリアの外から放ったミドルシュートが決まり、鹿島が逆転に成功する。

しかし、レアルも58分にバスケスが倒されて得たPKをクリスティアーノ・ロナウドが決めて2−2の同点に追いつく。その後はレアルのペースで試合が進むが、鹿島も後半終了間際に決定的なシーンをつくるなど譲らず。途中、鹿島の金崎がイエローカードを1枚受けているセルヒオ・ラモスに背後からのチャージを受け倒れたシーンでは、主審はいったんイエローカードを出す素振りを見せたものの結局出さないという不可解な判定も見られた。

試合はそのまま延長戦に入り、98分、104分とC・ロナウドが立て続けにゴールを決め、レアルが4−2と突き放す。鹿島も最後までボールを追ったが、試合はそのまま終了。世紀の番狂わせとはならなかったが、鹿島が世界のトップクラブを相手に大善戦した試合だった。

この試合は、中国でも大きな注目を集め、スポーツメディアはビッグプレーがあるごとに詳報。試合後、網易体育は「アジアの誇り!鹿島が2ゴールでレアル・マドリードの優勝を脅かす」と題する記事で、「延長戦で優勝を逃したが、90分では銀河系軍団から2ゴールを奪った。鹿島は全アジアの誇りである」と伝えている。また、別の記事では「金を積むのが王道か?鹿島が中国スーパーリーグの横っ面をはたく、日本人選手だけでもレアル・マドリードにひるまず」と題し、大金で海外の有名選手を買い漁る自国リーグに疑問を投げ掛けている。

また、新浪体育は「負けはしたが栄誉!アジアは脇役じゃない!日本人選手だけの鹿島がレアル・マドリードを相手に延長戦に持ち込む」と伝え、捜狐体育は「上海申花(ACLで鹿島と対戦の可能性)は気を付けろ!鹿島はレアル・マドリードを転覆直前に追い込んだ」などと驚きを持って伝えた。

中国のネットユーザーからは、鹿島が2−1とリードした時点で「信じられない」「アジアの光」「レアルを負かしてほしい!東アジアサッカーの奇跡を創ってくれ!」「全員が日本人選手、うらやましい」「鹿島はスゴい!アジアの最高レベルを存分に見せてくれている!頑張れ!」など、鹿島を応援するコメントが寄せられた。敗れた後にも、「この日本のチーム、本当にスゴいよ」「90分の試合なら、拍手は鹿島に送るしかなかった」「鹿島アントラーズのサッカーは印象的だった。負けても栄誉を手にした」「これが差だ。世界とアジアの、そして中国と日本の」「公平に言って鹿島アントラーズは本当に素晴らしかった。90分では世界のビッグクラブと互角に渡り合ったし、ラスト5分はレアルを圧倒していた」など、鹿島を称えるコメントが数多く寄せられている。

サッカー熱の高い中国では、日本と同様にレアル・マドリードの熱狂的なファンも多いが、そんなファンがフォローする中国版ツイッターのレアル・マドリードニュースのアカウントでも鹿島への賛辞が散見されることからも、鹿島の戦いぶりがいかに中国のサッカーファンの心に響いたかは想像に難くない。(翻訳・編集/北田)