Doctors Me(ドクターズミー)- 尿漏れの不思議!そもそも尿意って、どうして起こるの?

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頻尿尿漏れは今は無関係な方でも、いつ当事者になるかわからない、デリケートな問題です。だからこそ、現在悩んでいる方はもちろん、今は関係のない方でも知っておいて損はない情報といえます。
そこで今回は、医師に尿漏れの起きるメカニズムと、頻尿と尿漏れの原因について解説していただきました。

意外と知らない「尿の役割」とは?

まず、私たちが摂取した水分や栄養分は、いったん腸で吸収され血液の中に溶け込んで、全身のあちこちにある細胞へ運ばれ使用されます。そして、細胞で使用されると老廃物となり、血液の中に溶け込んで腎臓まで運搬されることになります。
この全身から腎臓に集められた老廃物を含む血液は、腎臓でろ過され、身体にまた吸収されるものと、体外に排出されるものに分けられ、体外に排出されることになったものは尿として排出されるのです。
腎臓において水分やナトリウムの多くは再吸収されますが、たとえば夏場、たくさん汗をかいて脱水気味の時は水分の再吸収の割合が増える、反対に多量に水を飲んだ時は尿として水分を多めに排出するなど、体内の水分量や、電解質のバランスなどを調節する役割を担っています。
つまり、尿を排泄することは身体から老廃物を外に出す役割だけでなく、水分や電解質のバランス調節を行い、恒常性を保つ役割も果たしているということができます。

尿意を感じるメカニズム

尿意は、通常およそ150〜200mlの尿が膀胱の中にたまると感じ始めるといわれています。また、この膀胱内の尿が300〜500mlに達するとより強く尿意を感じるようになります。
この尿意は、尿によって膀胱が伸展することによるもので、膀胱が伸展したことが骨盤神経の求心線維と呼ばれる経路を通って、脊髄の排尿中枢に伝えられ、また大脳皮質の感覚野にも伝わって、「おしっこしたい」という欲求が現れるようになります。

「頻尿」になってしまう6つの理由は?

1.心因性頻尿
緊張しすぎや、ストレスなどで頻尿が起こることがあります。

2.膀胱炎
女性に多く、残尿感が残ったり、頻回にトイレに行きたい感じがしたりします。

3.前立腺肥大
前立腺肥大によって尿道が狭くなることによって、尿を押し出そうとして膀胱に負担をかけるようになり、過活動膀胱になる場合が多く、このために頻尿が起こることがあります。

4.糖尿病
糖尿病では症状の一つとしての口渇から、多飲が起こり頻尿がおこることがあります。

5.子宮筋腫や卵巣腫瘍など
子宮や卵巣などの腫瘍などが膀胱を圧迫することによって頻尿がおこる場合があります。

6.腎疾患
腎臓の機能低下により、尿量の調節などがうまくいかず、夜間頻尿などを起こすケースがあります。

「尿漏れ」を起こしてしまう5つの理由は?

1.腹圧性尿失禁
骨盤底筋群や尿道括約筋が加齢や出産、肥満などにより弱くなり、くしゃみや大笑いなど腹圧がかかると尿が漏れてしまう場合があります。

2.切迫性尿失禁
脳梗塞などの後遺症や前立腺肥大などにより、尿意を感じてから我慢できず尿が漏れてしまう場合があります。

3.機能性尿失禁
お年寄りなどが移動に時間がかかるなどでトイレに間に合わなくなってしまう場合があります。

4.溢流性尿失禁
排尿がうまくいかず膀胱から尿があふれて出てきてしまう場合があります。

5.反射性尿失禁
脊髄損傷などで反射的に尿が排泄されてしまう場合があります。

医師からのアドバイス

尿漏れは悩ましい症状ですが、決して珍しいものではありません。自分に合った対策法や治療を見つけて、少しずつでも改善を図っていきたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)