出稼ぎの息子の頬を伝う涙 母からの手紙には300人民元が添えられる(出典:http://shanghaiist.com)

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今どき珍しい真のきょうだい愛、これぞ誠の友情、父母の恩は山よりも高く海よりも深し…こんな言葉が似合う話題を次々と提供してくれるのが、実は中国の人々である。このたびは河南省のメディア『Zhengzhou Evening Daily』が、ある親子の話題を報じ、多くの人々が涙している。

河南省洛陽市に暮らすある母親。彼女は出稼ぎのために家を離れて鄭州市で暮らし始める息子のことを何よりも心配していた。ついに出発する息子のカバンにそっとしのばせておいた1枚の手紙と最後のお小遣い。それを知って涙でボロボロになる息子。河南省でバスの運転手をしているZhao PengfeiさんがSNSで伝えたこの話題は瞬く間に拡散し、多くの中国人を感涙させているという。

12日、鄭州市のバス・ステーションに到着したところ、「誰かの忘れ物のようですよ」と言って1人の乗客が旅行カバンを運転手に差し出した。2人は「中身から連絡先が見つかるかもしれない」としてファスナーを開けてみることに。するとカバンの持ち主の母親が書いたとみられる手紙があり、そこには100人民元のお札3枚が添えられてあった。手紙にはこう記されていた。

“ドン・ジー(Dong Zi)へ。

鄭州で働く先を見つけて家を出るというあなたの決意。ずいぶんと成長したのですね。私たちはとても嬉しく感じます。春節ももうすぐだし、本当はあなたが家を離れる前に皆で一緒にそれを祝いたかったけれど、その休暇の後になるとよい仕事を見つけるのは難しいのですね。あなたのその説明にとやかく言うつもりはありません。その代わりあなたの無事、安全だけは電話でちょくちょく知らせてください。

私は昨日あなたにお小遣いをあげようとしましたが、あなたは絶対に受取ろうとしない。だからこの300元は夜のうちにあなたのカバンにしのばせておきました。安全な場所に保管し、無駄遣いしてはいけませんよ。

冷くなったら必ず上着を重ねることを忘れずにね。私の愛しい息子よ、いつもあなたが心配です。たとえあなたが一文無しになっても健康でさえいてくれればいい。それ以上のことは私たちは望みません。 2016年12月11日夜 母より”

その2時間後、ひとりの若い男性がバス・ステーションに駆け込んできた。洛陽市出身で仕事のため鄭州にやってきたと説明し、Dong Ziと名乗るその男性に運転手は迷うことなくカバンを手渡した。冷たい風が吹く中、母親の手紙を読みながら静かにボロボロと涙を流し始めたドンさん。その様子を監視カメラも捉えていたことからSNSでは映像まで公開された。

「親は無償の愛を注いでくれる」「何が起きても私たちに理不尽な要求をしたことがありません」「いつも私たちの健康を気にかけてくれている」とネチズンたち。離れて暮らしている両親の深く大きな愛、ありがたみについてさっそく語り合い、温かい涙を共有しあったようだ。

ただし今の金満中国においては甘やかされて育った子供たちが非常に多く、このようなハートの持ち主ばかりではない。中国のSNSで先に大きな注目を集めたのは、黒竜江省ハルビン市で両親に殴る蹴るの暴行を働く息子の荒れた姿であった。結婚祝いとして息子にアパートをプレゼントした両親であったが、息子は「こんなちっぽけなモノ」とケチをつけて暴れ始めたという。

出典:http://shanghaiist.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)