「ココロヲ・動かす・映画館 ○」イメージ図

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 吉祥寺に新たな映画館「ココロヲ・動かす・映画館 ○」が2017年初春にオープンする。3スクリーンを有し、1階は通常の映画館、2階は飲食しながら映画やライブを楽しむスペース(ともに約70席)、3階はVRシアターのほか映画に関連した展示やイベントを開催するスペース。2階スペースの料金体系は、映画開始30分までは無料(除外作品あり)、1時間以内800円、それ以降は1,500円と課金制の導入を検討しており、「映画を通して出会える場」をコンセプトに新しいスタイルの映画館を目指すという。

 主に上映されるのは、本劇場を設立する「ココロヲ・動かす・映画社 ○」の配給作品をはじめとする新作映画。現在予定しているのは台湾で2015年最大のヒットとなった青春映画『私の少女時代-Our Times-』、ブラジルの実在の医師をモデルにした感動ドラマ『ニーゼと光のアトリエ』(2015)、今年の東京国際映画祭で観客賞と最優秀男優賞を受賞したフィリピン映画『ダイ・ビューティフル』(2016)、植物恐怖症のヒロインが初老の男性からガーデニングの素晴らしさを学ぶイギリス映画『マイ ビューティフル ガーデン』(2016)など。

 設備については今年10月に閉館した「広島シネツイン」で使用されていた35ミリフィルム用上映機器とDCP、両肘掛け付きシート(フランス・キネット社)を採用。シネマコンプレックス(複合映画館)普及のあおりを受け、2016年1月には約30年にわたって愛されてきた「渋谷シネマライズ」、2014年5月末には同じく30年の歴史を持つ「吉祥寺バウスシアター」、2017年2月には「お台場シネマメディアージュ」が閉館するなどバタバタと劇場が消えゆくなか、「ココロヲ・動かす・映画館 ○」が新たな映画ファンの聖地となることを期待したい。(編集部・石井百合子)