中国が自主開発したスーパーコンピューター「神威太湖之光」が2016年11月のスパコンランキングTOP500で1位となり、日本のスーパーコンピューター「Oakforest−PACS」は6位だった。また、理化学研究所の「京」は7位だった。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国が自主開発したスーパーコンピューター「神威太湖之光」が2016年11月のスパコンランキングTOP500で1位となり、日本のスーパーコンピューター「Oakforest-PACS」は6位だった。また、理化学研究所の「京」は7位だった。

 TOP500では中国製スパコンが近年、ランキング1位を独占しているが、中国メディアの駆動之家は14日付で、神威太湖之光と京の性能についてはどちらが上であるとは単純には言えないという見方を示し、京には神威太湖之光にはない独特の強さもあると報じている。

 記事は京について、「TOP500では新参者のOakforest-PACSに抜かれはしたが、Graph500では依然としてトップに君臨している」と説明。TOP500は演算性能を比較したランキングであるのに対し、Graph500はビッグデータ処理などのグラフ解析の性能を比較したランキングだ。

 記事は東京工業大学の教授の見解として、京と神威太湖之光の設計思想は大きく異なっており、京は「現実的なニーズに広く対応できるスーパーコンピューターである」と説明。また「TOP500における速度は神威の9分の1に過ぎないが、京は複雑な運算に対しても簡単には減速しない」と説明、一方で「神威太湖之光は限られた領域にしか運用できないと認識されている」と指摘した。

 東京工業大学の教授の見解を確かめるため、記事は中国のコンピューター業界の専門家に取材を行ったことを紹介する一方、各専門家は教授の見解は一定の道理があると語り、専門家からは「もし私が自分でお金を出して買うとすれば、京を選択する」といった声があったことを紹介した。

 Graph500ではグラフ解析の性能を競うものであり、演算速度だけでなくアルゴリズムやプログラムを含めた総合的な能力が求められる。2016年6月に公開されたGraph500のランキングで京は16年11月までに4期連続で1位を獲得しており、記事の「京には神威太湖之光にはない独特の強さもある」という指摘は実に的を射ている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)