初日挨拶を盛り上げた
間宮夕貴

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 成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」45周年を記念した“リブート・プロジェクト”の1作「風に濡れた女」が12月17日、東京・新宿武蔵野館で公開初日を迎え、主演の間宮夕貴、共演の永岡佑、メガホンをとった塩田明彦監督が舞台挨拶に立った。

 本プロジェクトは「どろろ」の塩田監督のほか、白石和彌、園子温、中田秀夫、行定勲がメガホンをとり、オリジナルの新作を製作。「風に濡れた女」は、山小屋でひっそりと暮らす元劇作家・高介(永岡)が、生命力と性欲を持て余した汐里(間宮)と出会い、欲望の渦へと巻き込まれていくさまを映し出す。

 激しい絡みや海中へのダイブなどに体当たりで挑んだ間宮は、「上京してきて初めてのアルバイトが、新宿武蔵野館上階の飲食店。働いていたところで自分が出た映画が上映できて、夢のようです」とニッコリ。続けて塩田監督が「この映画は8月にロカルノ国際映画祭に参加し、その後いろいろな映画祭で旅をしてきました。いま、ようやっと日本に帰り皆さんに見ていただき、楽しんでもらえましたでしょうか」と問いかけると、客席からは喝さいが上がった。

 16の国際映画祭で上映され、12月22日からは香港でも公開。塩田監督は「今作は香港アクション映画の影響があります」と明かし、「脚本では意識していませんでしたが、撮影しているうちにチン・シウトン監督の『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』に似ているなと思った。『どろろ』はチン・シウトンがアクション監督で、一緒に仕事をしました。香港ではどういう反応か楽しみですね」と期待を込める。続編の構想があるそうで、「出だしは宇宙空間。宇宙船の艦長が永岡くんで、『何か不気味な物体が接近しています!』というと、汐里が宇宙空間を漂っている。そこでハッと目を覚ました映画監督が永岡くんで、タイトルは『宇宙の風に濡れた女』。実現させるためにも、ぜひ今作をヒットさせたい」とぶち上げ、客席を喜ばせていた。

 また登壇陣が、今作を漢字一文字で表現した色紙を披露。「獣」と書いた間宮は、「演じた汐里は獣のよう。出ている最中は、常に獣でした」といい、「監督からは『すべての人間の頂点だと思って演じて』と言われていました」と振り返る。一方、「狡」としたためた永岡が「ずるい人間がずるさを隠して生きていく姿は、一番かっこ悪く映ると思う。そして獣(けものへん)が交わるから」と巧みな言葉遊びを説明すると、塩田監督は「見事なオチ……。ずるい、こういうやつですよ」と感心していた。