マイカー維持費、1万3,600円で過去最安水準 燃料安や燃費向上などが影響

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 ガソリン価格の下落や燃費向上などが影響し、マイカーの維持費が過去最安水準になった。負担軽減が新車販売にも影響を与えているようだ。

 日本自動車販売協会連合会が12月1日に発表した「11月の新車販売台数」によると、11月の普通乗用車の販売台数は前年同月比15.4%増の11万7,285台、小型乗用車の販売台数は同17.0%増の11万8,586台で、ともに前年を上回った。11月までの累計をみると、普通乗用車は同10.6%増の137万4,335台だったのに対し、小型乗用車は同4.6%減の125万7,133台で推移している。

 また、全国軽自動車協会連合会が同日発表した「11月の軽自動車新車販売台数」によると、11月の販売台数は前年同月比3.0%減の14万4,560台で、23カ月連続で前年同月を下回った。1月〜11月累計では、前年比9.8%減の159万2,866台だった。

 今年11月までの累計では、昨年と比べて普通乗用車の新車販売台数が増加し、小型乗用車や軽自動車の販売台数は減少傾向にあったようだ。

 そんな中、ソニー損害保険株式会社は自家用車を所有し、月に1回以上車を運転する18歳から59歳の男女1,000名を対象に「全国カーライフ実態調査」を実施し、その結果を11月28日に発表した。調査期間は9月13日と14日の2日間。

 ガソリン代や駐車場代など、ローン返済を除いた1カ月あたりの車の維持費を聞いたところ、「5,000円〜1万円未満」(33.9%)と「1万円〜1万5,000円未満」(23.0%)を中心に回答が集まり、平均額は1万3,600円となった。この金額は昨年よりも700円低く、2010年の調査開始以来で最も低くなった。最も高かったのは、2011年と2013年の1万6,000円。

 車の諸経費で負担に感じるものを複数回答で聞いたところ、「車検・点検費」が69.1%で最も高く、以下、「自動車税」(63.7%)、「自動車保険料」(50.1%)、「ガソリン代・燃料代」(46.4%)が続いた。「駐車場代」は都市部が35.8%だったのに対して地方が17.7%になるなど、居住エリアによる違いもみられた。

 また、「ガソリン代・燃料代」を負担に感じる人の割合を過去の調査結果と比較すると、昨年比で10.4ポイント下降したほか、2010年の50.0%を下回り、調査開始以降で最も低くなった。最も高かったのは一昨年の67.8%だった。

 マイカー所有者の1カ月あたりの維持費は、ガソリン価格の低下や車の燃費向上で減少傾向にあり、経済的な負担が和らいでいる。普通乗用車の販売が底堅く推移しているのも、こうした負担の軽減が影響しているのかもしれない。

サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]