「ダメ男漫画」で痛みと胸キュンを両取り!完璧じゃない男に思わず恋する作品4選

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「ダメな男に恋してるなぁ」という人、いませんか?ひと口にダメ男と言ってもいろいろ。生活力がない、女にだらしない、超自己中…と形容詞を並べてみると「いやいや、そんな男、好きにならないし!」と思ったりもするもの。

でも実際のところ、意外とそんな相手に限って甘い言葉を囁いてくれたりして、不毛だと分かっていてもハマってしまうんですよね…体に悪いジャンクフードがおいしいのによく似ています。

◆ダメ男漫画は「痛い分、胸キュン指数が高い」


筆者にもそのフシはありまして、ダメ男好きをやめられないことで自己嫌悪に陥ることもしばしば。そんなとき、自分をそっと癒してくれるのが「ダメ男が登場する漫画」です。
漫画に登場するダメ男たちは、ヒロインを平気で傷つけます。読んでいて「痛っ」と感じることもしばしば。ですが、それでもヒロインを不器用なりに愛してくれているなら許してしまうのです。「あぁ、こいつ本当にダメだけどかわいい」という胸キュン指数のいかに高いことか!
そしていつしか彼が改心して、ヒロインを大事にしてくれる展開に期待しつつ、自分自身のダメな恋愛にもほのかな希望を見出してみたり。というわけで、何パターンかのダメ男漫画をピックアップしてみました。

◆浮気性のダメ男!でも本命なら許せる?


【ダメ男ファイル1】有村速人



川上ちひろ・著『後にも先にもキミだけ』



初めて読んだときはなかなかショッキングだったのがこちらの漫画。主人公の芙美(ふみ)は17歳の高校生で、少女漫画の主人公らしい実に性格の良い女の子です。彼氏の速人はクラスメイト。イケメンでモテるので芙美は気が気じゃありません。ここまではいいのです。
この漫画が普通と違うのは、速人が平気で浮気を繰り返すというところ。読者目線でも「えっ、また浮気したの?」と声に出して突っ込んでしまうくらい、あっけらかんとあちこちに手を出します。
ダメ男にもほどがあるので、人によっては読み始めて早々に引いてしまうかもしれませんが、それでも速人は「彼女は芙美」というスタンスを崩さないから、浮気されて傷ついても、結果的に速人の芙美への確かな想いが浮かび上がってくるのが不思議。
大丈夫、最後にはちゃんと芙美ひと筋を誓います。女にだらしないダメ男に悩んでいる方は一読してみては。

◆高スペックでも「結婚しない」って断言する男


【ダメ男ファイル2】名波竜



宮園いづみ・著『突然ですが、明日結婚します』



それなりに結婚を夢見る彼女を前に「結婚しない」と平気で言う男性、いますよね。それも一種のダメ男ではないでしょうか。
こちらの漫画のヒロインの彼氏・名波竜は超人気のイケメンアナウンサー。スペックで言えば少女漫画にふさわしい王子様です。ヒロインのあすかは銀行に務めて、仕事もバリバリこなすデキる女タイプですが、実は結婚して専業主婦になるのが夢。で、竜はそんな恋人・あすかを非常に大事にしつつも「結婚はしない」と宣言するのです。
一番大事なゴールがない!「画竜点睛を欠く」とでも言うのでしょうか。この完璧じゃない感じがまた良かったりするのですが(そういう価値観がダメ男を呼び込む)、あすかの気持ちを分かっていながら結婚しないと言ってしまう感性のダメっぷりはなかなか。ふたりがどんな風に絆を育んで、竜が何をもって心から結婚したいと思うようになるのか…いろいろ考えさせられる作品です。

【ダメ男ファイル3】大西朋生



宮川匡代・著『林檎と蜂蜜walk』



1998年から続く人気シリーズ『林檎と蜂蜜』。ブライダルコーディネーターの歩の恋人・大西は英語、スペイン語、フランス語が話せる弁護士、ついでにイケメンというギャグのようなスーパーマン。
ですが、こちらも結婚するつもりがないと平然と言い放つ自由人なのです(しかも両親に紹介しようとしたところで)!ここまでこれだけ壮大なラブストーリーを繰り広げて結ばれた2人なのに!?と、思わず絶句してしまいます。
結婚に夢を持たないのはそれなりの理由があるわけですが…何にせよ、障害がなければ前に進めないのが少女漫画。もちろん大西の心境にもいろいろと変化が起こっているので、苦難を乗り越えて幸せになる結末に期待します。

◆普通の恋愛を諦めるなら…アーティスト系ダメ男


【ダメ男ファイル4】森田忍



羽海野チカ・著『ハチミツとクローバー』



青春漫画の傑作である『ハチクロ』の中でも、きっと根強い人気があるのが森田先輩でしょう。才能が溢れすぎて傍目にはただの変人。突然旅に出てしまったり、平気で留年し続けたり、でも意外と人の気持ちは察しているような、何を考えているのか分からないような…。
典型はバンドマンかと思いますが、アーティスト系ダメ男というのは今も昔もどういうわけか女子の心をつかんで放さないもの。もちろん、そこは才能という免罪符ありきなのですが、普通に恋愛する前提で言えば、生活力もなく自由奔放で、ぶんぶん振り回されるこんな男と付き合っていたら体がいくつあっても足りません。
とはいえ森田先輩のいいところは、ヒロインのはぐみを真剣に想っているところ。中途半端にモテるがゆえに女癖が悪い才能も中途半端なアーティスト系ダメ男は最悪ですが、たった一人を愛してくれるなら、振り切った非凡さも大きな魅力。一読者でありながら、「私なら彼の才能を理解できる」的目線で彼に恋をしてしまうのです。

◆終わりに


一昔前までは少女漫画のヒーローといえば欠点のないもの(あっても微笑ましい程度)、というイメージもありましたが、重大な瑕疵を伴ったダメ男でも、そのマイナスを一緒に乗り越えようというモチベーションが恋愛のドラマを盛り上げるのかもしれませんね。リアルな恋愛がそうそううまい展開に転がるわけがないと分かっていても、漫画の世界はいい夢を見せてくれるものです。

ライタープロフィール


二美(ふたみ)

ややダメンズ傾向のある30代の独身OL。ファザコンの延長なのか年上男性が好きで、かつてはSNSで「おじさま萌え」という名のコミュニティを運営し、初老の男性との恋愛を描くような漫画を愛読。勤め先の会社に程良いおじさまがいないことが不満。