オバマ米大統領

写真拡大 (全2枚)

(ワシントン 17日 中央社)オバマ米大統領は16日、今年最後の記者会見で「一つの中国」の原則に言及し、台湾の人々はある程度の自主性を維持できれば、独立を宣言しないことに賛成していると述べた。オバマ氏が会見で台湾についての質問に対し踏み込んだ発言を行うのは2009年の就任以来初めて。

米国と中華民国(台湾)、中国大陸の関係をめぐっては、トランプ次期大統領が2日、蔡英文総統と電話で会談。次期大統領と現職総統の電話会談が公になるのは1979年の断交以来初めて。さらにトランプ氏は11日放送のテレビ番組で、「一つの中国」の原則について「なぜ縛られなければならないのか」と語り、大陸側の対応次第で政策を転換させる可能性を示唆した。

オバマ氏は、米国と中国大陸、台湾の一部の間では、現状を変えてはならないという長年にわたる暗黙の了解があると指摘。もし米国が「一つの中国」の原則に対する立場を覆すのであれば、その重大な影響について深く考えておく必要があると述べ、強硬な姿勢を見せているトランプ氏に慎重な対応を求めた。

これに対し、台湾の対中国大陸政策を担当する大陸委員会は17日、中華民国は主権国家であると強調した上で、両岸(台湾と大陸)の平和と安定の推進は、蔡政権が5月の発足以来何度も示してきた立場であり、大方の台湾人民の意見だと語った。

(廖漢原、繆宗翰/編集:杉野浩司)