これが北朝鮮ヌードルだ

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金正日の料理人」こと藤本健二氏が、近く平壌市内にラーメン店を出店する計画があるという。藤本氏は現在、開店準備に追われているというが、「開店すれば行列は必至」(在日朝鮮人のビジネスマン)というほど、北ではラーメンブームの予兆があるという。理由は、即席めんの普及だ。北の即席ラーメン、いったいどんな味がするのか? 某所で極秘入手し、試食してみた。

 北朝鮮の名物料理といえば平壌冷麺が有名だが、寒い冬に人気なのが即席ラーメンだ。近年は中国製のみならず、日本製や韓国製のカップめん、袋めんが普及し、人民の腹を満たしている。特に人気なのが、韓国の「辛ラーメン」。南の同胞が開発したパンチのある味は、北の人々のハートをわしづかみ。とはいえ、そこは北朝鮮。「わが国が一番」と主張する当局は、このブームを放っておくはずがなかった。

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消息筋によると、当局は「辛ラーメン」や日本製の即席めんの排除をもくろんだ。だが、貴重な栄養源、しかも簡単でウマい即席ラーメンの撲滅は極めて困難で「強引にやると、体制への求心力低下につながる恐れもあった」(同)という。

 そこで、北は国内のメーカーで独自に生産をスタート。今年に入って、平壌周辺の食料品工場で生産されたカップめんや袋めんが並ぶようになったという。

今回、極秘入手したのは、辛ラーメンによく似たパッケージの袋めん計3種類。パッケージの印刷と包装にズレがあるのが、北朝鮮っぽい。ベビースターラーメンのように複数が連なる製造ラインで生産される工程のため、裁断が上手にできないのだ。また、パッケージの接着がいい加減なため、約半数は袋が半開きの状態になっていた。中身を取り出すと、めんの3分の1は粉々だった。

 パッケージには「トウモロコシの実、茎、皮が配合された乾めんは消化に良い」と説明書きがある。実際に調理にかかると、中に粉末スープと、かやくが、それぞれ入っていたが、小袋は切り口がうまく加工されていないため、キッチンばさみがないと開封できない。とても「即席」とは言い難く、やたらと手間がかかる。

 パッケージにある調理法の通り、6〜8分煮込んで出来上がり。めんはあまりほぐれず、見た目は実にマズそうだ。餅米を蒸らしたような独特の臭いもする。

 だが、実際に食べてみるとコシがあり、なかなかウマいではないか! 辛ラーメンと比較しても、遜色ない出来だ。

とはいえ、「カップ焼きそばは、まだ現地で開発されていない。『一平ちゃん』を地方都市の店でも見かける」(前出のビジネスマン)というだけに、まだまだ、国産即席めんの支持率は低いようだ。