連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第11週「やるべきこと」第65回 12月16日(金)放送より。 
脚本:渡辺千穂 演出:梛川善郎


65話はこんな話


キアリス大急支店がついにオープン。売れ行きは好調。だが、すみれ(芳根京子)は仕事と家事が重なった疲労で倒れてしまう。紀夫(永山絢斗)との仲も、朝帰り以来、気まずくて、さくら(粟野咲莉)を不安にさせてしまう。

小山にズームイン!


64話の深刻な終わりには触れず、キアリス大急支店の開店からはじまった。
「みなさん間もなく開店です」で小山(夙川アトム)にズームイン!
丸い窓から、お店の様子をキアリス4人が見ているところがかわいい。
そして、あれよあれよという間に「みなさん、閉店です」の小山にズームイン!
これは、日本テレビで朝5時台から8時までやっている(よって、朝ドラの裏番組ではない)情報番組のタイトル現在は「ZIP!(ズームイン!!PEOPLE)」を意識しているのか。

台詞が少ない!


初日、商品がかなり売れた。とくによだれ掛けが。
悦子様(滝裕可里)たちが書いた日報を読んで、これからの課題について考えるキアリス一同。
夫たちも一緒に沸き立っているなかで、紀夫だけが浮かない顔。懐中時計を見せると勝二(田中要次)が「夢中になって時間忘れてしまうのは悪い癖やで」と言い出す。
そこでようやく64話の深刻な回想が入り、すみれと紀夫はあれから口をきいてないらしいことがわかる。
夫婦間に亀裂が!
翌朝、すみれが朝起きてさくらのお弁当つくっているときも、
すみれ「おはようございます」
紀夫「ああ」
のみ。
すっかりさくらがシュンとなってしまう。靴がキツイのも黙って我慢しているさくら。親の雰囲気が悪いと子供が気を使ってしまうということを、ほとんど台詞もナレーションもなく淡々と描写する。
台詞が少ないと、画面に集中する。さくらの足のぽちゃっとした感じがかわいい。

ラストの台詞が効く


台詞が少ないと、ここぞという台詞が効く。
さくら「おとうさんのどこが好き?」
すみれ「・・・」
さくら「おとうさんは? お母さんのどこが好き?」
すみれ「・・・」
ナレーション「ふたりは答えることができませんでした。このままではいけないそう思うすみれでしたが」

なんという子供の台詞! 言葉数は少ないけれど本質をえぐっている。

でも、もっと注目は、川の字に寝ているすみれとさくらの布団の幅と、紀夫の幅の違い。お父さんはやっぱり体が大きいんだなあ。

一番かわいそうなのは


ゆり(蓮佛美沙子)だ。妊娠のことを誰にも話せないまま日々が過ぎていく。
すみれに相談しようとしたら、目の前で倒れられてしまい、みんなからの心配を一身に受けるのはすみれのほうに。潔(高良健吾)は鈍感で事業拡張のことばかり考えているし・・・。
ゆり、とっても心細いはず。誰か助けてあげてー。
(木俣冬)