日本漢字能力検定協会によって京都・清水寺で発表されている「今年の漢字」で、今年は「金」が選ばれた。この結果に共感した人はどれほどいるだろうか。同じ漢字文化を持つ中国の人は、どのような印象を抱いただろうか。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 日本漢字能力検定協会によって京都・清水寺で発表されている「今年の漢字」で、今年は「金」が選ばれた。この結果に共感した人はどれほどいるだろうか。同じ漢字文化を持つ中国の人は、どのような印象を抱いただろうか。

 中国メディア・今日頭条は14日、「なんだ日本人はこんなに『金』が好きなんじゃないか その証拠をたくさん見つけたぞ」とする記事を掲載した。記事はまず、「今年の漢字」として「金」が選ばれた理由について説明。夏のリオ五輪で多くの金メダルを獲得したこと、政治資金の問題で舛添要一前東京都知事が辞職に追いやられたこと、イチローが米大リーグ通算3000本安打の「金字塔」を打ち立てたこと、そして世界的なブームを呼んだ「PPAP」のピコ太郎が金色の衣装を身に着けていたことが含まれているとした。

 そのうえで、「日本人が確かに『金』が大好きであるということを発見した」とし、その「証拠」を写真付きで示している。1つ目は、2013年に富士山の世界文化遺産入りを記念して日本の貴金属企業が制作した純金製の富士山を紹介。富士山の高さにちなんで3776グラムの純金が使われていることを説明した。

 さらに、今年大阪の高島屋で開催された「大黄金展」で出現した4320万円の純金製たこ焼き器、13年の新宿高島屋での「大黄金展」で展示された純金のウルトラマンのほか、純金製のカレンダー、純金のチョコレート菓子「キットカット」を紹介している。どの「金」も、まばゆいばかりの輝きを放っている。

 記事を見た中国のあるネットユーザーからは、「ふつう人類はみんな金が好き」との一言が。確かに、金が古来より普遍的な価値を持つ貴金属とされてきたことを考えればその通りなのだろう。それを前面に出すか、心の内で静かに愛好するかの違いなのかもしれない。中国人はよく「金」が大好きと言われ、中国に行くと確かに金色の物を多く見かけるが、それは人類共通の価値観と欲求を、ストレートに表現しているに過ぎないのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)